企画:Mizuki Sikano [PR]
“ボカロPになってみたい!”そんな風に考える読者の皆さんのために、新世代のボカロPが、使用しているプラグインやおすすめのソフト音源をレビューする企画。サウンドチェックもできるので、ぜひ音楽制作のヒントをゲットしてほしい。
目次
晴いちばん おすすめプラグインZYNAPTIQ Intensity
ボカロP/作編曲家の晴いちばん(読み:はるいちばん)です。最近高校2年生になりましたが、実感がうすいです。
今回、音源/プラグインオタクを自負している私がご紹介するのは、ZYNAPTIQのIntensityです。このレビューのお話が来たときには既に所有していたほど気に入っている製品なので、存分にその魅力を紹介していきたいと思います!
ZYNAPTIQ Intensityとは?
基本的にマスタリングでの使用が想定されていると思うので、マスタートラック(楽曲全体のステレオトラック)にインサートして、全体的に音を明りょうにするために使うことが多いプラグインです。もちろん、各楽器に個別にインサートして使うこともできます。
“顔認識アルゴリズム”という画像認識などに使われる技術を用いて開発されたとのこと。簡単にサウンドを明りょうにできる魔法のプラグインです! 非常にシンプルなUIで、主要なノブは2つ、さらにファクトリープリセットも用意されています。
【INTENSITY】レベル感を調整するために、最も重要なノブです。エフェクトの適用量を調整できます。中央の【LVL COMP】では、処理で大きくなった音にコンプを適用するかどうかを決められます。
【BIAS】中央に表示されているBIAS CURVEに基づき、サウンドの周波数特性を調整します。【BIAS CURVE】には複数のプリセットが用意されています。
ほかにも画面左上にある【DRY-WET MIX】では、原音とエフェクトのかかった音のミックスバランスを調整することが可能です。このパラメーターも、非常に重宝します。
ZYNAPTIQ Intensityサウンド・チェック
今回はIntensityをインサートするパート別で比較をしていくために、キーボードトリオ編成で簡単なトラックを作りました。ピアノ/ベース/ドラムの3つのパートごとにインサートし、ドライ/ウェットで比較していきます。今回は、画面上部から選択できるファクトリープリセットを元に調整しました。
まずは、こちらがトラック全体のドライな音源です。
晴いちばんが3用途で使ったZYNAPTIQ Intensity
●ピアノ × 10 Piano Brightness – Adjust DryWet
●ベース × 01 Just Slightly Better – Warm
●ドラム × 01 Just Slightly Better – Warm
【ピアノ × 10 Piano Brightness – Adjust DryWet】
高音域が持ち上がり、より煌びやかで音抜けが良くなりました。 音が明瞭になるプラグインということもあり、ピアノとの相性もバッチリ。
【ベース × 01 Just Slightly Better – Warm】
重心がずっしりとして、より低音を支える音になりました。音抜けも良い感じ。 簡単にベースの音が太くなるのでおすすめです。
【ドラム × 01 Just Slightly Better – Warm】
音の密度が上がり、パンチのあるサウンドになりました。 ドラムのバスエフェクトとしてかなり優秀なのではないでしょうか。
最後に最もスタンダードな使い方=マスタートラックにも通します
※今回3+マスタートラックに通して使いましたが、IntensityはCPU負荷が少し高めのプラグインなので、PCのスペックが低いと“各トラックに幾つも差す贅沢な使い方”は難しいかもしれません
いかがだったでしょうか? 明らかに音が明るくなり元気になっていますね。明りょう感がイマイチ足りていないためモコモコした2ミックスも、これ1つで明るい音にして音圧まで稼げてしまうことが分かりました。2つのノブを回すだけで簡単に効果を得られる、まさにチートプラグイン! かけすぎにご注意を。
ZYNAPTIQ Intensity情報
■価格(DL版):オープン・プライス(市場予想価格:44,000円前後)
■URL:https://www.mi7.co.jp/products/zynaptiq/intensity/
【Requirements 】
■Mac:OS X 10.8以降、INTEL製CPU(2コア以上)、AAX/AU/RTAS/VST対応のDAWソフト
■Windows:Windows 7以降、2コア以上のCPU、AAX/RTAS/VST対応のDAWソフト
■共通:AAX Native 32ビットの場合はAVID Pro Tools 10.3.6以降が必要、iLok.comアカウントまたはiLok 2/3ベースのアクティベーション
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