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文:鹿野水月(plug+編集部)

ワールドツアーで33都市、34公演を走り切ったAdoが、ドーム・ツアー『Ado DOME TOUR 2025 “よだか”』を開催。この記事では、11月12日(水)東京ドームのライブの様子をレポートする

※掲載写真は順不同です

『Ado DOME TOUR 2025 “よだか” 』ライブレポート

Photo:木下マリ

 オープニングでAdoがプロデュースするアイドル・グループ、ファントムシータが新曲「botばっか」を含む3曲を披露して会場を温めた後、ワールドツアー『Ado WORLD TOUR 2025 “Hibana”』で33都市、34公演を走り切ったAdoが颯爽とステージに登場した。

Photo:Viola Kam (V’z Twinkle)
Photo:Viola Kam (V’z Twinkle)

 赤と青に照らされるドーム・ステージで、LEDの円柱の中のAdoが初っ端から「踊」と「唱」のヒット曲を立て続けに披露し、冷静と情熱を行き来するような歌い方で叫び声を上げる。「リベリオン」では哀しみから怒りへの複雑な感情のグラデーションも歌い上げて、「逆光」では歪みギターの重厚を浴びながらのコール&レスポンスの後、観客の熱狂が曲間でも止まらず歓声が鳴り響いた。

Photo:Viola Kam (V’z Twinkle)
Photo:Viola Kam (V’z Twinkle)

 「私は最強」では、歌詞に呼応するように花を摘むようなダンスを見せたり、衣装を揺らし軽やかに踊り、<私は最強>、<怖くない>と唱える姿にはどこかミュージカルのようなニュアンスが宿る。「夜のピエロ」では夜の都市的な映像を背景に、押し寄せる夜の不安を爽やかなシティ・ポップに合わせて歌い上げ、隙の無い本格派のEDMで異彩を放つ「Stay Gold」では、“君は一人じゃない”と英語歌唱を披露。

 ロック・サウンドとハウスの高揚感を組み合わせた「MAGIC」では猫撫で声を織り交ぜて艶かしい雰囲気を演出し、「うっせぇわ」では連続的なシャウトを披露し怒りにまみれた現代人の道を照らし出す。

Photo:Viola Kam (V’z Twinkle)
Photo:Viola Kam (V’z Twinkle)

 さっきまでの荒野が嘘だったみたいに妖艶な歌い出しでスタートした「⾏⽅知れず」は狂気がちらちら垣間見えるサイケデリックな歌唱だ。その後も上半身をのけ反りながらMARETUのアブストラクトな歌詞を歌った「ルル」、未発表曲の「アイ・アイ・ア」では道化師のように、時には操り人形のような多彩な動きで<アイ・アイ・ア>とステージを駆け巡った。

Photo:Viola Kam (V’z Twinkle)
Photo:Viola Kam (V’z Twinkle)

 「ロックスター」で見せたクラップの中でのコール&レスポンスや、大海原の大きな船を模したステージで羅針盤をバックに歌った「⾵と私の物語」、Siaの「Chandelier」カバーなどでは華のあるパフォーマンスを披露。

Photo:Viola Kam (V’z Twinkle)
Photo:木下マリ

 “リスペクトを込めて歌います”と、歌い手のそらるとまふまふによるユニットAfter the Rain「彗星列⾞のベルが鳴る」を歌唱し、心臓音のシーケンスから始まったwowaka「アンノウン・マザーグース」のカバーでは、観衆がこの曲の魅力を改めて確認するために、Adoが新鮮な状態で甦らせているようだった。歌い手界隈へのリスペクト、そして曲の魅力を最大限引き出す歌い手としての役割を体感する時間だったと思う。

 美しいピアノ・アルペジオで轟音ギターが高らかに鳴る「0」、アップテンポの「Episode X」などを演奏した後、ステージで今回の公演について吶々と語り出した。

 “ドームにふさわしい人間としてすごくならなきゃと背伸びをしながら悩んでいた”というAdoだが、“ありのままの自分のために生きていきたい、そんな自分を見守ってほしい”と、一皮剥けた決意を述べて、最後にカラフルな火花が飛ぶ中ラスト曲「いばら」を歌った。

Photo:Viola Kam (V’z Twinkle)

 アンコールでは、自身のオリジナルキャラクター「はちゃん」の上にマグロのお寿司が乗った気球に乗って登場。「阿修羅ちゃん」の前奏をバックに“ハハハ”というAdoの声が聞こえ、気球がドームをプカプカと浮いている状態。

Photo:Viola Kam (V’z Twinkle)

 くら寿司とのキャンペーン・ソングだった「きっとコースター」でお寿司との親和性を図り、「わたしに花束」では客席のペンライトがAdoの文字を描き出した。本当のラスト曲「⼼という名の不可」では、それまでステージにセットされていた円柱から出て、ステージを縦横無尽に駆け巡る、自由で、オープンな展開で幕を閉じた。

『Ado DOME TOUR 2025 “よだか”』セットリスト

M①「踊」

M②「唱」

M③「リベリオン」

M④「逆光」

M⑤「私は最強」

M⑥「夜のピエロ」

M⑦「抜け空」

M⑧「Stay Gold」

M⑨「MAGIC」

M⑩「うっせぇわ」

M⑪「行方知れず」

M⑫「ルル」

M⑬「アイ・アイ・ア」(未発表曲)

M⑭「ロックスター」

M⑮「風と私の物語」

M⑯「Chandelier」(Sia カバー)

M⑰「彗星列車のベルが鳴る」(After the Rain カバー)

M⑱「アンノウン・マザーグース」(wowaka<ヒトリエ> カバー)

M⑲「0」

M⑳「Episode X」

M㉑「いばら」

E①「阿修羅ちゃん」

E②「きっとコースター」

E③「わたしに花束」

E④「心という名の不可解」

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