編集:鹿野水月
ボカロPと歌い手17名に聞いてみました! 簡単に音が太くなる!? “悪魔的プラグイン”を教えてもらいましょう! (もはや説明は不要です。試すのみ)
【こちらもチェック!】
2025年 ボカロ曲選
-現役ボカロP/歌い手/クリエイター20名が選ぶ“めっちゃ刺さったボカロ曲” 編-
クリエイター20名が選ぶ、2025年のボカロ神曲は何だ。
目次
ボカロPと歌い手17名が選ぶ、簡単に音が太くなるプラグイン・エフェクトは?
梓川
【Profile】2020年4月より音楽活動を開始。カバーや人気コンポーザー楽曲へのボーカル参加などのコラボをきっかけに注目を集めるほか、自身のオリジナル曲制作も精力的に行う。

2ndアルバム
『端子』
梓川が選ぶ悪魔的プラグイン
●THREE-BODY TECH US Rack AI
⚫︎どのようなパートで使用している?
私が主に音をゴリゴリいじるのは職業柄(?)ボーカルなので、今回は人のボーカルの音作りに限った話をします。“音を太くする” と言っても様々な手法があると思います。このプラグインで得られる効果としては“歪み”、“目立ち”と言ったところでしょうか。歌モノでボーカルが浮かず、埋もれないようにすることは非常に重要であり、良き音源の条件とも言えます。US Rackは操作に少々コツは要るものの、比較的シンプルなUIで、周波数帯域ごとに心地良いアナログ機材を通したとき特有のドライブ感や音圧感を付与でき、音作りに大変重宝しています。ミックスが一段落して輪郭は確定したけど“何か足りない気がする”ときに、使うと音が程良くざらざらになり、完成時のイメージに近付きます。
使う音源の状態によりますが、主に中央のEQタブのノブを調整をすることが多いです。「Room」というプリセットがボーカルの中低域にもたらしてくれる効果として非常に分かりやすく、低域調整のための第一手として選択し、その後調整します。「Room」プリセットでもバイパスされている右側のLine-Driverタブは、オンにした方がボーカルが魅力的になります。また、高域や空気感を調整したい場合、「Vocal」プリセットを選択するのも良手。どちらにせよLine-Driverで音がきらびやかになり、空気感を帯びるため、前半で述べたボーカルへの一味として大変優秀な働きをしてくれす。
●このプラグインを購入したきっかけと、購入の際に参考にしているのは?
私の「マジか!」という曲でミキシングを担当していただいた、たらまっすさんという韓国のエンジニアさんに教えていただきました。音源の初稿が上がってきた際、ボーカルの音作りに歪みやボーカルの程良い尖りを感じて、今の自分にないものがこの人の音源にはある!”と思いました。今回を機にしつこく聞いてみたところ、何と作業画面を見せながら通話をしていただき、このプラグインを紹介いただきました。THREE-BODY TECHのプラグインは以前から気になっていたものばかりだったので購入の良き後押しになりましたし、大変勉強になりました。また普段、雑談から仕事の話までよく喋るクリエイターのグループがあり、そこに居るボカロPの友人らとよく切磋琢磨しておりますが、使用しているプラグインも制作スタイルも十人十色で大変刺激をもらっています。そこでこのプラグインを布教したところ、それきっかけもあり、いよわさんがドラムなどに使用しているとのことで大変好評です。僕もまだまだ勉強することばかりで苦しいながらも楽しいです。
いゔどっと
【Profile】歌い手として活動を開始し、歌ってみた動画の総再生回数は1億2000万回再生を突破。2022年12月にアルバム「POP OUT」でメジャーデビュー。
いゔどっとが選ぶ悪魔的プラグイン
●XLN AUDIO RC-20 Retro Color
⚫︎どのようなパートで使用している?
高頻度で、無作為に楽器やボーカル・トラックに使用しています。プリセットから選ぶだけでもすぐ良い感じの音になります。画面下部に、6つのツマミがあるんですが、そこを回せば音が変わっていくというシンプルな操作で使うことができます。画面上部には音を表現するアイコンも出てくるので、直観的で分かりやすいなと感じます。またUIも可愛くポップで、触っているだけで楽しくなるようなデザインも魅力の一つだと思います。
●このプラグインを購入したきっかけと、購入の際に参考にしているのは?
以前から気になっていたプラグインだったんですが、友人がXにこのプラグインを使って演奏している動画を投稿しているのを見て、購入しました。買ってよかったです。
海茶
【Profile】2022年ボカロPデビュー。『ボカコレ2025夏』TOP100ランキングで「幕を下ろそう、パレードへ」を投稿し、1位を獲得。
海茶が選ぶ悪魔的プラグイン
●IZOTOPE Ozone 8
⚫︎どのようなパートで使用している?
最終的なミックスで、マスター・トラックにインサートしています。特にOzone 8のMaximizerは、音圧を上げつつも、音が潰れすぎず、全体を太いサウンドにまとめるのに効果的です。低域がしっかりと感じられ、迫力のある仕上がりになります。
●このプラグインを購入したきっかけと、購入の際に参考にしているのは?
SNSで見つけました。XのDTM関連のツイートを追っていると、いろいろと面白い情報が手に入ると思います。Xでは特によく自分が見ている話題が優先的におすすめされる仕組みになっているので、気になる情報があれば検索を頻繁にすればするほど、欲しいものが手にできるようになると思います。
神山羊(有機酸)
神山羊(有機酸)が選ぶ悪魔的プラグイン
●PLUGIN ALLIANCE Shadow Hills Mastering Comp
⚫︎どのようなパートで使用している?
いつもはマスター・トラックに使っています。 コンプレッサーは音を潰すので音圧が稼げても、のっぺりとした感じの音になっていくものが多いのですが、Shadow Hills Mastering Compは、明るくて広がりのある音になるのが特徴です。ポップスやロックを作る人にはとてもおすすめです。
●このプラグインを購入したきっかけと、購入の際に参考にしているのは?
たくさんの作曲家が使っているのをSNSなどで見かけて気になっていたので、実際に使ってみました。プラグインに関してはいつもミックスをお願いしているエンジニアの佐々木優さんが教えてくれることも多いです。
栗山夕璃

【Profile】2014年8月よりボーカロイドプロデューサー「蜂屋ななし」として活動を開始。2021年2月に活動名を「栗山夕璃」に改名し、ボカロ曲のみならずさまざまな楽曲を手がけている。
栗山夕璃が選ぶ悪魔的プラグイン
●DADA LIFE Sausage Fattener
⚫︎どのようなパートで使用している?
“もうシンセ大暴れだ!この音以外は飾りでいい!”ってときに、ガッツリ入れます。倍音を足していくイメージです。他のプラグインを使用した処理で一度うすめたり、広げてから、少しだけ輪郭を出したいときにも使っています。
●このプラグインを購入したきっかけと、購入の際に参考にしているのは?
以前プラグインを紹介するYoutube動画で拝見し、購入いたしました。見た目が好きです。
ぐるたみん
【Profile】ニコニコ動画を中心に活動する歌い手。「うるおぼえシリーズ」など実力と独自のユーモアを感じさせる投稿動画で人気。2011年アルバム「ぐ~そんなふいんきで歌ってみた~」でデビュー。
【ライブ情報】
ぐるたみん×胃腸薬ツーマンライブ「BUTTAGIRI!!!!!」
日程:2026年2月8日(日)
会場:渋谷GARRET
時間:【1部】13:00/13:30、【2部】18:00/18:30
ゲスト(1部のみ):カケリネ、Kradness、しゃむおん

2026年1月リリース
ぐるたみん×胃腸薬
『BACCCCHIKOI!!!!!』
ぐるたみんが選ぶ悪魔的プラグイン

●WAVES TrueVerb
⚫︎どのようなパートで使用している?
リバーブを二つ使ってます! 一つは空間系として、もう一つは声を太くする用途で! TrueVerbは声を太くする用途で使っているリバーブの一つです。声を太くするためには、リバーブのルームサイズとかプリディレイとかを小さくして、結構聴こえるか聴こえないかぐらいに絞って、空間には感じないようにする感じで操作します。 これは自分で編み出した技なので、オリジナリティもあって、気に入っています!
●このプラグインを購入したきっかけと、購入の際に参考にしているのは?
雑誌とかでよく見てたので、買おうと思いました!
サツキ

【Profile】2019年活動開始のボカロP。型にはまらない曲展開や重厚なサウンドと、叙情的な歌詞が特徴的。
サツキが選ぶ悪魔的プラグイン
●BOOM LIBRARY Uberloud
⚫︎どのようなパートで使用している?
ブレイクビーツやドロップのベース・サンプルを、もっと凶悪なサウンドにしたいときに使っています。ただ音を太くするだけでなく、デノイザー(Denoiseノブ)を操作することでしっかりとノイズを取り除くことができるので、出来上がりの音も奇麗です。簡単な操作でかなり太い音を作ることができますので、DTM初心者にもおすすめです。
●このプラグインを購入したきっかけと、購入の際に参考にしているのは?
以前から堀江晶太(kemu)さんの元で、いろいろなことを学ばせていただいたり、時にはベース演奏で参加していただくことがあります。それで、先日初めてお家にお伺いしたときに、“サツキくんは絶対持っておいた方が良いと思う”とUberloudのことを教えていただき、導入しました。
Shu

【Profile】11カ国語が話せる、ボカロP/DJ/音楽プロデューサー。本名は堀池秀。東京都生まれ。ボカロPグループ“ボカ学”の代表を務める。VocaTECH(Vocaloid×HiTECH)を中心に、「リアル×キャッチー×エレクトロ」をテーマに制作している。公式タグは「#ばかShuき」。
Shuが選ぶ悪魔的プラグイン

●(知識……と言いたいところだが)IMAGE-LINE FL Studio Fruity Balance
⚫︎どのようなパートで使用している?
知識は最強のプラグインだと思います。僕はすべての楽曲のミキサー・トラック、マスター、いや、僕の人生にブッ挿しています。挿すだけで、後に挿すプラグインの働きが良くなり、無料のDAW純正プラグインでも、理想の効果が得られたりします。
この記事を見た方の何割かは、おそらくあまり考えずにそれを購入すると思います。ましてや、憧れのアーティストのおすすめなら、なおさら買ってみたいと思うかもしれません。そして、その方々の何割かは、思ったより音が太くならないことに絶望、他の何割かは音が太くなったと思いつつ時が経ってそれがただ音量が上がっているだけだったことに気付き絶望、他の何割かはそもそも買ったことを忘れてしまうかもしれません。プラグインを買うときに大事なのは、“どういう働きで音が変化するか”を理解することです。つまり知識です。音が太くなるの定義も、人によっては“特定の帯域の倍音が多い”ことだったり、“低音成分が多い”ことだったり、はたまた“重なっている音が少ないから位相がぶつからず、主役の音がはっきりと聴こえる”かもしれません。要するに人と用途によって違うはずです。
そんな中、あえて具体的に挙げるならば、DAWのFL Studio純正プラグインで最もシンプルなFruity Balance。FL Studioを購入すると無料で使えます。内容は、音量が変わるだけです。音が太くなったと思いきや、音量が上がっていただけ、ということに気付きやすくなるプラグイン。目立たせたいトラックにブラック・フライデーでうっかり買ってしまった「!!??Distortion」みたいな歪みや、皆がすごいすごいと言う謎の先輩作曲家がポストしていた「クァwせdrftgyふじこlpComp」のようなコンプレッサーをかける前に、目立たせたいトラックの音量をただ上げて、ほかを下げることを試すべきです。そう、実は多くのミキシングの問題は音量の調整のような単純な方法で解決することが多いんです! 本当に! さて、こんな似非インテリ屁理屈のような鼻につく文をぶちまけるばかりだと仕事が来なくなってしまいます。アーティストと言えど、資本主義社会に生きているので社会性が必要。僕に依頼を下さったリットーミュージックさんの企画会議でこの文面が上がって、“何でこんなヤツに依頼したんだ!?” と担当者の方が怒られてしまうかもしれません。
今回二度目の、具体的なことを話します。まず、適当なシンセを立ち上げ、今持っているプラグインのメーターをMAXにしてかけてみてください。何か音が変わっていたら、それがそのプラグインの最大効果。全ノブでいろいろと試すといいかもしれません。さらに、“How to あなたの好きなジャンル+あなたのDAW”でググってみてください。英語が分からなくても動画なら、視覚的に理解できると思います。例えばあなたがFL StudioユーザーでUK Hardcoreが作りたいなら“How to UK Hardcore FL Studio”です。そして好きな音の動画を選び、そこで使われているプラグインなら、使い方を含めて現実的に購入検討できるはずです。
また、すきま時間で、ディストーションの仕組みなど、エフェクトの構造を調べるのもありです。シンセのマニュアルも意外と面白く、それこそリットーミュージックさんのDTM教本などを手に取ってみても新たな発見があると思います。教本は機材より安く知識という最強のプラグインを提供してくれるかもしれません。世の中にはいろいろとおすすめ情報が流れていますが、僕はリアルを作風にしているアーティストなので、なるべく現実的情報を皆さんに提供するためにこれを書きました。結局、おすすめは人の主観ですし、知識こそが普遍的で最強な要素だと信じています。
具体的な名前を出して購入を検討させてしまうのは本質的でない気がします。ちなみに世界最高のDAWは、FL Studioです。購入してください 。
●このプラグインを購入したきっかけと、購入の際に参考にしているのは?
オリジナリティって大量のパクリの希薄化されたキメラですよね。だからパクリ元たる知識はたくさんあった方がいい。そして僕が音楽をやる理由はズバリ、(あっシンバルお願いします)ダダダダダダダダダダダダダダーン! 目立ちたいからです! すみません。でも、目立つためにも、ファンの皆さんを最優先に、まだ皆さんが感じたことのない何かを提供して、楽しんでもらいたい。そのためには日々新たな知識を蓄えて努力しなければならないと思っています。
水槽
【Profile】エレクトロ、ロック、ヒップ・ホップなどを独自のスタイルに昇華し、自身で作詞/作曲/編曲/プロデュースを手掛けるシンガー/トラック・メイカー。
水槽が選ぶ悪魔的プラグイン
●DADA LIFE Sausage Fattener
⚫︎どのようなパートで使用している?
見た目が良いです。メインのリフや、ROLAND TR-808系ベースの存在感を際立たせるために使っています。特にトラックがシンプルであればあるほど、ベースに使うことが多いです。暴力的な鳴りがします。
●このプラグインを購入したきっかけと、購入の際に参考にしているのは?
全く覚えていないのですが、トラック・メイカー向けの情報発信に関わるSNSは、比較的チェックしています。
STEAKA
【Profile】鮮明かつ強靭な音作りと自然に体が揺れるポップ感を掛け合わせた近年注目のアーティスト。年齢、性別、経歴など詳しい情報は公開されていない。
STEAKAが選ぶ悪魔的プラグイン
●WAVES Renaissance Bass
⚫︎どのようなパートで使用している?
音作りの段階でキックやベースの音に使うことで、低域を自然に豊かに仕上げてくれるプラグインです。
●このプラグインを購入したきっかけと、購入の際に参考にしているのは?
TikTokでプロのクリエイターに使用プラグインをインタビューしていく外国の方の動画が流れてきて知りました。先入観を持たないようにレビューなどは参考にせず、プラグインのデモ版をダウンロードした際の使用感と自分の制作への必要性を確認してから購入しています。
Sou
【Profile】YouTubeチャンネル登録者数169万人、SNS総フォロワー数は250万人超えのインターネット世界を中心に、抜群の存在感と才能を現し注目を集めるボーカリスト。
5th Album「Panorama」
2026年3月4日(水)
初回限定盤A/初回限定盤B/通常盤でのリリース
詳細:https://sou-official.jp
Souが選ぶ悪魔的プラグイン
●SONNOX Oxford Inflator
⚫︎どのようなパートで使用している?
基本ほぼボーカル・ミックスしかしないので、ボーカルに掛けてます! “簡単な操作で音が太くなる”って言われて最初に浮かぶくらい、そのまんまのコンセプトのプラグインです。正直、何が起きているのかは分かりません。
●このプラグインを購入したきっかけと、購入の際に参考にしているのは?
Mori Calliopeさんの「失礼しますが、RIP」のトラックを作っているkokorobeatsさんのプロジェクト解説を見たのがきっかけで、このOxford Inflatorを知りました。基本自分の好きな音楽を作ってる方のプロジェクト解説を見て知ったり、友達に教えてもらうことが多いです。
超学生
【Profile】2001年生まれ。ネット・シーンで人気を集めるボーカリスト。YouTubeでのカバー曲総再生数6.8億回以上、ベネチアン・マスク越しに覗く端正な顔立ちと、それに相反するような“ガナリヴォイス”が持ち味。
超学生が選ぶ悪魔的プラグイン
●UNITEDPLUGINS Voxessor
⚫︎どのようなパートで使用している?
“簡単な操作で”とのことだったのですが、サチュレーターやマイクプリ・シミュレーター辺りは他の方が紹介してくださると思うので、僕からは“朗読音声”に特化したプラグインを推薦します。朗読やポッドキャストの音声をしばらく分析させて、その後は適用度や声の質感(大人の男性、若い女性、など)を好きな値で作っていけるプラグインです。ゲートやディエッサーやコンプレッサーも付いているので、まさに簡単な操作で、音声の処理が完了します。僕自身は、ボーカル・ミックスのときのように楽器的な耳触りの良さを追求するためではなく、喋り声として説得力のある響きにするためにVoxessorを使っています。
●このプラグインを購入したきっかけと、購入の際に参考にしているのは?
ファンクラブコンテンツで、自分でラジオを録ることになったため。
なみぐる

【Profile】ずんだもんとR&Bを愛する、さすらいのボカロP/サックスDJ。代表楽曲に「ずんだパーリナイ / なみぐる feat.ずんだもん」などがある。
なみぐるが選ぶ悪魔的プラグイン
●KUSH AUDIO REDDI
⚫︎どのようなパートで使用している?
A-DESIGNS AUDIOの有名なベース用ダイレクト・ボックスREDDIをモデルにしたプラグイン・エフェクトです。“悪魔的”は過言だと思いますが、アナログ機材のモデリング特有の倍音を付加できるプラグインのため、ベースはもちろん、ギター、ボーカル、サックスなど、主に生演奏の音を太くする用途で多用しています。画面中央のLEVELノブを回すと倍音量が増え、回し過ぎると歪みます。ベース・ノブを回すと低域が太くなります。ヘッドルーム・スイッチをオンにすると、音場がタイトになります。
●このプラグインを購入したきっかけと、購入の際に参考にしているのは?
旧友のミックス・エンジニアに“これは当たりだ”と教えてもらってから愛用しています。プラグインの情報はボカロPのほかに、DJ/トラック・メイカーと専用のDiscordサーバーやチャンネルでノウハウを共有することが多いです。
柊マグネタイト

【Profile】トラック・メイカー/ボカロP。「或世界消失」を初投稿してボカロPデビュー。代表曲は「マーシャル・マキシマイザー」、「テトリス」など。
柊マグネタイトが選ぶ悪魔的プラグイン
●IMAGE-LINE Maximus、WAVES C4 Multiband Compressor(画像のプラグイン)
⚫︎どのようなパートで使用している?
MaximusもC4もマスター・トラックに使っていますが、楽器パートの単体トラックにかけても良さそうです。音太くなるプラグインとは違うかもしれませんが、全体のまとまりが良くなる上にちょっと迫力が出ます。
Maximusの“clear master rms”というプリセットを使っていますが、それだとちょっと音が引き締まる感じがします。表現が難しいですが、特に中音〜中低音くらいが“コリッ”っとするような印象です。C4は“basic multi”というプリセットを使うのですが、これは分かりやすく全体がまとまる感じ。高音域はまとまって聴きやすくなりますが、低音とかも丸っこくなっちゃうので好みが分かれるかもしれません。両方かけるとそれぞれの気になるところが相殺されるので、組み合わせて使うことが多いです。
単体のトラックにかけるならば、もしかするとMaximusの方が良いかもしれませんが、僕はXFER RECORDS OTTが使いやすいのでそっちを使っています。MaximusはFLに搭載されているプラグインで、単体でも買うことができます。
水野あつ

【Profile】2019年に活動を開始した、シンガー・ソングライター/ボカロP。優しい音楽をテーマに楽曲を作っている。代表曲の「生きる」はYouTubeで2900万回再生を達成するなど、SNSを中心に話題を集めている。
水野あつが選ぶ悪魔的プラグイン

●ACUSTICA AUDIO Taupe
⚫︎どのようなパートで使用している?
主にドラムのバストラックやベース、ボーカルにも使用しています。Taupeは少しノブを回すだけでテープ的な重心の低い倍音が加わり、音の密度が増します。特に低域と中域に存在感が出るため、無加工だと細く感じる打ち込みの音素材に対して即効性があります。デジタル感が強いミックスの最後のひと押しとしても重宝しています。
●このプラグインを購入したきっかけと、購入の際に参考にしているのは?
制作仲間から薦められたのがきっかけです。普段はYouTubeレビューや海外エンジニアのSNS、そして制作仲間の情報交換で新しいプラグインを知ることが多いです。特にACUSTICA AUDIOのプラグインは、癖がある分、実際に使っている人の声が参考になります。
雄之助

【Profile】サウンド・プロデューサー/作編曲家。声優、バーチャル・シンガー、ゲームや企業へ楽曲提供も手掛ける。海外クリエイターとのコライトやコラボレーションも積極的に行っており、アメリカ在住Circus-Pと共作した「Intergalactic Bound」は、初音ミクの世界ツアー『MIKU EXPO』の10周年テーマ・ソングとなっている。
雄之助が選ぶ悪魔的プラグイン

●NEWFANGLED AUDIO Saturate
⚫︎どのようなパートで使用している?
僕の楽曲では、ベースの音を切り替えて複数鳴らしていくことが多いんですが、その際の大体のベース・トラックには挿していると思います。シンプルなスペクトルクリッパーで、特に難しい操作も必要なく、とりあえず挿しておけば音に存在感が出るような気がしていて、いつも欠かさず使っています。
●このプラグインを購入したきっかけと、購入の際に参考にしているのは?
かなり昔ですが、Ujico*/Snail’s Houseの制作環境を見せてもらう機会があり、その際に彼が使用していたNEWFANGLED AUDIO Elevate Mastering Bundleを紹介してもらったのがきっかけです。NEWFANGLED AUDIOのさまざまなプラグインが入ったバンドルで、個別に試してみて特にお気に入りだったのがSaturateでした。
読谷あかね
【Profile】重音テト楽曲を中心とするボカロP/映像クリエイター。
2023年6月から趣味で作曲を開始。映像作家としては株式会社一二三に所属後、今年退所しフリーで活動中。
読谷あかねが選ぶ悪魔的プラグイン



●①AUBURN SOUNDS Graillon 2、②NATIVE INSTRUMENTS Guitar Rig 7、③MAXIMUS You Wa Shock!
⚫︎どのようなパートで使用している?
どれも用途が広いですが、今回はボーカル処理に限定してご紹介してみます。「ブレインウォッシャー / 重音テトSV (Brain Washer / Kasane Teto SV)」のボーカル全体にかかっています。ほかの楽曲でもサビで使用することが多いです。
①ピッチ補正がメインのVSTプラグインですが、オクターブ下の音を重ねるプリセットがありそちらを多用しています。厚みが出る上に、ちょっとノイジーな感じでカッコいいです。
②ギターにかけるエフェクトですが、プリセットも多くボーカルに使えるものもあります。迫力を増したいときに用います。
③音圧が上がります。特に低音部がグッと上がるので好きです。いろいろな帯域が派手に持ち上がっちゃうので、まず最初にかけた後に、EQで調整することが多いです。
●このプラグインを購入したきっかけと、購入の際に参考にしているのは?
①AUBURN SOUNDS公式サイトでPANAGEMENT(パン振り用のVST)を導入した時に一緒に入れました。PANAGEMENT自体はお友達(すみませんどなたか忘れました)に教えてもらいました。
②種々の音源を目的にバンドル「KOMPLETE 14 SELECT」を購入した際に同梱されていました。確かフロクロさんにお薦めされた気がします。
③自分はDAWソフトにREAPERを使っているのですが、その講座でよく登場していた印象があります。
一緒に読みたい記事
注目記事
-
#基礎から練習
やまもとひかる 爆誕!! スラップ・ベースっ子講座
-
#ゼロから学ぶ
きつねASMRと学ぶASMRの始め方
-
#上達のヒント
超学生のネット発アーティスト・サウンド解剖。
-
#ゼロから学ぶ
マンガで楽理を学ぶ!「音楽の公式」
-
#基礎から練習
ボカロPに学ぶ。ボカロ曲の作り方
-
#上達のヒント
宮川麿のDTMお悩み相談室
-
#ゼロから学ぶ
初心者の頼れる味方! はじめての楽器屋さん




