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Text:plug+(ぷらぷら)編集部

ボカロ楽曲投稿祭『キラハピ2024』のおすすめ曲を紹介!

 ボーカロイドなどの合成音声ソフトウェアを使用したオリジナル楽曲をニコニコ動画へアップすることで参加できる、楽曲投稿祭の『キラハピ』。“キラキラ・​ハッピーな​音楽で​世界を​明るく​する​こと”を目的として掲げ、主催はボカロPのいるかアイスが主催、副主催は市瀬るぽが務める。

 今年2024年6月7日(金)〜10日(日)に開催された『キラハピ2024』では、会期中にニコニコ動画のサーバー・メンテナンスが行われたことから、YouTubeでも楽曲を募集していた。

 本記事では、そんな『キラハピ2024』へ投稿されたボカロ楽曲からおすすめの3曲を紹介していく。 ※YouTubeのみを閲覧しました

いえぬ/「マドローム」

 癒されるエレピの音と、切ない歌詞の組み合わせが魅力的な楽曲。

 <もうちょっとだけもうちょっとだけ このユメを見せてよ!>という歌詞のように、夢でしか会えない“キミ”ともう少しだけ一緒に居たい、忘れたくないといった儚い気持ちが語られている。丸みを帯びたエレピの音からは、主人公の“キミ”に対する温かく優しい気持ちを感じる。ボーカルのメロディの裏にはさまざまな音色のフレーズが鳴っているのだが、それぞれがほかの邪魔をせずに引き立て合っているのが妙だ。

 楽曲の後半に差し掛かるに連れてどんどん大きく鳴る目覚まし時計のアラーム音は、主人公がもうすぐ夢から覚めることを暗示しているようだ。

 MVもかわいらしい画風ではあるのだが、描かれる主人公はどこか遠くを見つめるような寂しそうな表情をしており、より楽曲の世界観を深めてくれる。

ヤマギシコージ/「シュレディンガー・シュガー」

 聴いた瞬間から、キラキラとした甘い世界が広がる楽曲。

 随所に取り入れられたピアノのグリッサンドによる16分音符のフレーズなどが、楽曲のポップさやキュートさを際立たせており、きらめきのあるウィンドウ・チャイムやストリングスとともに、この楽曲の多幸感をふくらませている。まさに聴いていてウキウキする、“キラキラ・ハッピーな​音楽”だ。

 <0と1をチョコっと エゴと義理もちょっと>、<いつもより上手に妬けました! 醒める前に召し上がれ♡>のような、お菓子作りと恋心を掛け合わせたような言葉選びが秀逸。

 MVもこの楽曲の甘い世界観を存分に表現しており、少し拗ねたような表情やとびきりの笑顔を見せる初音ミクの表情がかわいい。

x-x/「KIRAHAPI BLUE」

 ピコピコとした電子音が目立つ、チップ・チューン風のサウンドが特徴の楽曲。

 SNSが大きな影響力を持つこの現代で、“かわいく”生きようとする女の子の複雑な気持ちがテーマになっている。

 主人公の“かわいくなりたい”と思い悩むような描写からは自己肯定感の低さを感じ、楽曲の後半になるに連れて<わたしがいちばんかわいいの>という歌詞がどこか寂しく聴こえてくる。そういった不安定な気持ちを表した歌詞と、勢いのあるリズムやポップなメロディとの組み合わせが面白い。

 “KIRAHAPI BLUE”の通り、キラキラでハッピーなだけじゃない、ブルーな気持ちを歌った楽曲だ。

 このほかにもたくさんの多種多様なテーマ/ジャンルの楽曲が投稿され、盛り上がりを見せた『キラハピ2024』。現在はYouTubeでしか楽曲を聴くことはできないが、コチラから参加曲一覧を確認できるので、この機会に自分の好きな楽曲/Pを見つけてみよう!

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