企画:Mizuki Sikano(plug+編集部)、design:suco、Art by Rella © CFM
2023年8月31日に16歳を迎える初音ミク。発売してから16年の間に、初音ミクはどのようにクリエイターを刺激し、ボカロの文化を発展させてきたのだろう?
今回はボカロ黎明期や現代で活躍している、ボカロPと歌い手たちにとって大事な初音ミクの思い出曲とその魅力を聞く。
目次
カンザキイオリの思い出に残る初音ミクが歌う曲は?
カンザキイオリ
【Profile】2014年に黒柿名義でボカロPとしてデビューし、2015年にカンザキイオリに改名。ヒット曲「命に嫌われている。」でもよく知られている。
カンザキイオリの思い出に残る初音ミクが歌うボカロ曲
●最も印象深い曲:ryo(supercell)「ワールドイズマイン」へのコメント
おそらく人生で初めて聴いた初音ミクの曲が、「ワールドイズマイン」でした。今でこそすごく上手い調声をする人がいっぱい居るけれど、当時の曲の中では、この曲が一番、人間っぽさというか、キャラクターとしての味が一番感じ取れる曲だったなと思います。
そのとき好きだったゲームのMAD動画のBGMとして使われていたのをきっかけに知った曲ですが、この曲から世界が広がりましたね。
●ずばり、初音ミクの魅力は?
個人的には、すべてのボカロのテンプレート、みたいなものを感じます。迷ったら初音ミク、悩んだら初音ミク、みたいな安心感もあったり。どんな歌声合成ソフトが出ても、初音ミクがどこか一番よく思ってしまいます。新しいものを受け入れられないという意味では、私がおっさんになってきたからということもあるかもしれないけれど。
最近のがっつり人間のような歌声合成ソフトの中で、程よく人間になりきれず必ず機械感が残る初音ミクの方が、古い私からしたら、とても安心し、心地良いです。
ニコニコ動画で「ワールドイズマイン」を視聴する
「初音ミク Happy 16th Birthday –Dear Creators-」とは
「初音ミク Happy 16th Birthday –Dear Creators-」は、2007年8月31日に設定年齢16歳の歌声合成ソフトウェアとして誕生した『初音ミク』が、発売されてから16年を経たことを記念に始動したプロジェクト。
作品を創り/楽しみ/愛してくれるすべてのクリエイターと一緒に、創作文化の未来を育んでいけるような企画を実施するという。
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