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企画:Mizuki Sikano(plug+編集部)、design:suco、Art by Rella © CFM

2023年8月31日に16歳を迎える初音ミク。発売してから16年の間に、初音ミクはどのようにクリエイターを刺激し、ボカロの文化を発展させてきたのだろう?

 

今回はボカロ黎明期や現代で活躍している、ボカロPと歌い手たちにとって大事な初音ミクの思い出曲とその魅力を聞く。

すりぃの思い出に残る初音ミクが歌う曲は?

すりぃ

【Profile】2018年3月3日より活動する男性ボカロP。同日に発表した「空中分解」がニコニコ動画で初殿堂入りを果たし、その後もショート・バージョンで楽曲を聴かせる“60秒シリーズ”で活躍。また、Adoを始めとするさまざまなアーティストへの楽曲提供も行う。

すりぃの思い出に残る初音ミクが歌うボカロ曲

wowaka「ワールズエンド・ダンスホール」

ハチ「Mrs.Pumpkinの滑稽な夢」

ryo(supercell)「メルト」

●最も印象深い曲:wowaka「ワールズエンド・ダンスホール」へのコメント

どれもめちゃくちゃ聴いていて、影響を受けた楽曲でもあるので選ぶのにすごく悩みました。当時の僕にはボーカロイドは、なんでもありのいい意味でカオスな世界に見えていて、特にこの曲は今まで聴いた事がない作り方だったので衝撃をうけました。

メロディは新鮮で、早口のパートからサビでは音程が大きく動くアプローチはかなり多くのボカロPたちが影響を受けているんじゃないかと。歌詞のハメかたも気持ちいいし、ギターのフレーズも特徴的で、「ズーッズッテッテー」って書けば伝わるくらいだと思います。

MVも一枚絵でキャラもいなくて白黒と攻めた姿勢と完成された世界観。今聴いても最高にぶち上がります。

ずばり、初音ミクの魅力は?

ボーカロイドに自分の曲を歌ってもらう観点から考えるとクセが強くなく、僕らがこう歌って欲しいなといった要望かあれば、わりと素直に歌ってくれる所が魅力の一つかもしれません。

最近のがっつり人間のような歌声合成ソフトの中で、程よく人間になりきれず必ず機械感が残る初音ミクの方が、古い私からしたら、とても安心し、心地良いです。



ニコニコ動画で「ワールズエンド・ダンスホール」を視聴する

「初音ミク Happy 16th Birthday –Dear Creators-」とは

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Art by Rella © CFM

「初音ミク Happy 16th Birthday –Dear Creators-」は、2007年8月31日に設定年齢16歳の歌声合成ソフトウェアとして誕生した『初音ミク』が、発売されてから16年を経たことを記念に始動したプロジェクト。

作品を創り/楽しみ/愛してくれるすべてのクリエイターと一緒に、創作文化の未来を育んでいけるような企画を実施するという。

■公式サイト:https://piapro.net/miku16thbd/

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