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Text:右恭

「夢中は、無敵。」 超ボカニコDAY2 がスタート!

2日目のトップバッターはemon(@emon316。序盤からテクノポップなチューンでダンスフロアのような盛り上がりをみせる。会場が湧いたのは自身の楽曲「ラッキー☆オーブ」。曲に合わせて会場の“へい!”の掛け声が大きく響きわたっていった。

そんな中で1日目の出演者であるEasyPop(@easypop_betti)がサプライズ登場!「ハッピーシンセサイザ」であっという間にDAY2も、超ボカニコの空気感が出来上がった。

「或世界消失」から「オートファジー」という“柊”つながりの粋な演出でスタートした柊マグネタイト(@hiiragi_magne。機材セッティングのために一旦の中断を挟んだものの「ダーリンダンス」リミックスから「LUVORATORRRRRY!」のスムーズな流れで、一気に会場が柊マグネタイトの世界観に没入する。

超ボカニコ2023 DAY2 タイムシフト動画よりスクリーンショットによる掲載

ラストチューン「マーシャル・マキシマイザー」では待ってました!と言わんばかりの歓声が上がった。ちなみに当日、本人がマーシャルのヘッドホンを首にかけていたことを気付いただろうか? 出演後の本人曰く「マーシャル・マキシマイザー」のマーシャル、ということで着用していたそうだ。とてもよく似合っていた。

途中機材トラブルなども起こったが、振り返ったときにそれを感じさせないスマートなステージングだった。

“OK!4年ぶりに声出す準備できてますか?”のアツい煽りから「太陽系ディスコ」のリミックスでスタートした鬱P(@asshole_wii)のステージ。フリップを使った“しゃがめ”から“とべ”の合図で会場の雰囲気を一気に、鬱Pモードにしたところで“ここからが本番だ!地獄へようこそ!”と「Shadow Shadow」がかかる。

超ボカニコ2023 DAY2 タイムシフト動画よりスクリーンショットによる掲載

ヘビーなギターリフとベースの音圧が会場にいた全員の頭を縦に振らせた。「テオ」ではステージを飛び出して客席に向かうなど、常に情熱的なステージングに、オンライン勢を含めた全員が魅了されたはずだ。

higma(@pai_dareka)によるステージは初音ミク16周年SPと題された内容。緩急を付けたセットリストで会場を自由自在に揺らしていく様子が印象的だった。

超ボカニコ2023 DAY2 タイムシフト動画よりスクリーンショットによる掲載

higmaのセットリスト @ボカニコ2023

“これだけはかけさせてください!”の言葉とともにかけた「ありふれたせかいせいふく」に会場が一気に沸き立つ。そこから終盤にかけての「ホロウ」「新興宗教」「フューチャー・イヴ」の圧巻の溶接術には会場もオンライン勢も圧倒された。「フューチャー・イヴ」の選曲には作曲者のsasakure.UK(@sasakure__UKもご満悦だったようだ。

超ボカニコDAY2 も折り返し!怒涛の終盤戦

2日目もあっという間に折り返し。ピノキオピー(@pinocchiopによるオリジナルなバンドステージは「ぼくらはみんな意味不明」でスタート。代表曲が続く中、「アルティメットセンパイ」では自身の歌声をユニゾンさせることで、会場とコメントが一気に盛り上がっていった。最後に選んだ曲は「すろぉもぉしょん」。歌詞の通り、会場も名残惜しそうな印象で“ゆっくり”と終わっていた。

“この時をどんだけ待ったと思ってるんだ!”の一声だけで、序盤から会場のボルテージを一気に上げたのはDJ’TEKINA//SOMETHING(@yupeyupe。トランスリミックスによるロイツマこと「Ievan Polkka」では曲中のクラップや深いタムのサウンドに合わせて、幕張メッセが一体となって飛び跳ねた。

超ボカニコ2023 DAY2 タイムシフト動画よりスクリーンショットによる掲載

“ボカロ老人会”のコメントが随所に散見されたオンライン会場では、ヘアカラーと同じ、赤い弾幕が画面を終始埋め尽くしていった。少しボカロから離れてしまった人でも楽しめる内容なので、タイムシフトでぜひそのセットリストを感じて欲しい。
(DAY2タイムシフトの3:06:00より演奏スタート)

一転、青い弾幕と青いペンライトが揺れる光景が印象的だったのはアオワイファイ(@ao_WiFiのステージ。「明晰夢」「ミディスピアーチェ」といった疾走感ある歌モノの選曲が多く、会場の後方では聴き入っている観客も多かった。ラストチューン「知らん」では、曲中にテレビちゃんのぬいぐるみを会場に投げ込むシーンも。常に観客と共にあるような、和気あいあいとしたステージだった。

超ボカニコ2023 DAY2 タイムシフト動画よりスクリーンショットによる掲載

アオワイファイのセットリスト @ボカニコ2023

“足元、気を付けて!”という謎の歓声でスタートしたのはGamble Loom(GaL)(@GambleLoomのステージ。それもそのはず、DJは“GaLくま”で登場してきた。

速い展開のプレイで、観客を飽きさせない縦ノリの選曲が際立った。「in your eyes」ではGaLのメンバーがステージに登場。#人類みなGaL のハッシュタグでコメントがあふれたように、会場もGaLのホームになっていた。

Gamble Loomのセットリスト @ボカニコ2023

「常夜」「キーウィ」といった序盤のチューンで、あっという間に幻想的な世界観を表現したATOLS(@ATOLSX。中盤には「或る町のギギ」や「プリセット」のダブステップリミックスを散りばめることで、深いビートによる海底に沈むような雰囲気を作っていった。

一番の歓声が上がったのは「内臓ありますか」のATOLSのリミックス。コード感のあるサブベースの上に乗せた、ボカロのハイトーンな歌声が大合唱を生んでいた。

超ボカニコ2023 DAY2 タイムシフト動画よりスクリーンショットによる掲載

ATOLSのセットリスト @ボカニコ2023

2日間のトリを飾ったのはkz(@kz_lt。「トリコロール」で幕を開けたステージは、徐々に熱が上がっていき自身のデビュー曲「Packaged」ですぐに最高潮に。直後のチューンである「Weekender Girl」は、1日目トリで八王子Pもかけ、会場を1つにした楽曲であった。この瞬間は、2日間参加した人にとって特別な瞬間になっただろう。その後も名曲が続く。

「Satisfaction」では観客のジャンプでフロアが揺れ、「Hand in Hand」ではコメントでも会場でも“Hand in Hand!”の大合唱が生まれる。そんな最高の雰囲気の中でかかった原曲バージョンの「Tell Your World」には、思わず涙する観客もいた。“同じアレンジでかけると思うなよ?”と最後にかけた「Glimmer」は1日目と同じラストチューン。kzらしい透明感のあるきらびやかなサウンドで、超ボカニコ2023は幕を閉じた。

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