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Text:Mizuki Sikano Photo:Kato Shumpei

 NOMELON NOLEMON(以下、ノーメロ)が10月6日金曜日の渋谷夜19時から、LINE CUBE SHIBUYAでワンマンライブ『ONE-MAN LIVE 「RULE」』を開催。

 今回のワンマンライブは、彼らの2ndアルバム『ルール』の制作や『SUMMER SONIC 2023』などフェスへの出演を経て、8カ月ぶりの開催になった。

NOMELON NOLEMONワンマンライブ@渋谷LINE CUBE

キューブ型のスクリーンから登場したノーメロ

 電子音のSEとともにスクリーンに映像が流れ込むと、客席に向けて「お集まりいただきありがとうございます」とアナウンス。突き刺すようなレーザーの光が伸びていくと、ライブ前特有の緊張感と期待のムードは高まった。

 ステージ中央の特大2面スクリーンが突如キューブの形を成すと、その中にツミキ、みきまりあが現れる。

 2人による「ルール」の演奏からスクリーンに今回のツアーネームでもある“RULE”の文字が映ると、会場から歓声をあがる。キューブ型のスクリーンの格子が解かれ、中から2人が出てくると、4人のバンドセットでデビュー曲「INAZMA」が披露された。みきまりあの掛け声(“イーアールサンスー”)で始まった「ハイド・アンド・シーク」では間奏中手拍子が鳴り止まず、ライブ序盤から会場全体のテンションはかなり高い。

 爽やかな青春ポップ「透明水曜日」では、互いにギターを持つみきまりあとツミキが向き合って演奏をするシーンも。ツミキのクリーンな歪みギターが感情的に鳴くギターリフなど、印象深いサウンドも多くあった。「イエロウ」では、ツミキがシーケンスに合わせてピアノを披露。

バンドセット〜DJセットまで多様なステージを展開

 一際意表を突いていたステージもあったのが、ツミキとみきまりあによるDJセットである。

 クラップ音に会場の拍手が重なる中突如始まったそれでは、みきまりあがDJセットの前に立ち、ツミキはドラムスティックで電子パッド叩いていた。四つ打ち=ハウスミュージックが展開し、完全にクラブ仕様へ様変わり。「ゴー・トゥ・ヘヴン」に展開すると歌詞に合わせてラブリーなダンスを披露。ノーメロのパフォーマンス力と、みきまりあの格好良いと可愛いが詰まっていた。

 当日のバンドメンバーはベースが尋瀬ロル、ドラムをれあいが担当していたのだが、「バッド・ラヴ」ではツミキがドラムを、れあいがギターを弾くなど、バンドメンバーたちの担当楽器がどんどん入れ替わるのも見ていて楽しい。

 迫真のドラムソロから始まったハードロック調の「RED」、楽器のドラマティックなフレージングが生きた「syrup」、ギターポップスの「SUGAR」まで、ツミキの迫力あるドラムとともに駆け抜けていく。

 MCでは、みきまりあが「濃い2年だった」と振り返り、ツミキは「みんなはみんならしく生きる、それがルール。迷ったときに、僕らの音楽を聴いて、自分たちのルールを築いてほしい」とメッセージを残した。

 歌謡曲を思わせるシンセポップ、青春ロック、クラブミュージック、エレクトロ、ハードロック……キリがないほどバラエティ豊かなノーメロの楽曲群が、ステージで鮮やかに眩しく光る。

 刹那、勢い、情熱など……あらゆる“青春のすべて”がギュッと詰まったような音が聴こえた夜だった。

NOMELON NOLEMON『ONE-MAN LIVE 「RULE」』セットリスト

ルール
INAZMA
ハイド・アンド・シーク
透明水曜日
ブリーチ
イエロウ
ゴー・トゥ・ヘヴン
NAZONAZO
rem swimming
バッド・ラヴ
RED
syrup
SUGAR
フイルム
moonshadow
雨にうたえば
SAYONARA MAYBE

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