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Text:plug+(編集部)

本日2024年6月26日(水)に、バーチャル・ピアニスト“潤音ノクト(うるねのくと)”の3Dモデルとオーケストラでの演奏のお披露目会が行われた。潤音ノクトは、バーチャル・アーティストのプロデュースを行う“ポルタメタ”よりデビューした、世界初のバーチャル・ピアニストだ

 

このお披露目会は、2024年8月12日(月)に行われる『フェスタサマーミューザKAWASAKI 2024』フィナーレ・コンサートのリハーサルでもあった。

 

今回ぷらぷら編集部がそのお披露目会へ参加してきたので、その感想&動画とともに、ポルタメタ、潤音ノクトについて紹介していく。

ポルタメタ&潤音ノクトとは?

 ポルタメタとは、クラシック業界初となる“バーチャル上で精密に楽器演奏者を再現する技術”を導入したバーチャル・アーティストのプロデュースを行うプロジェクト

 “年齢やジェンダー、キャリア、国籍などに捉われず優れた才能が発掘される機会を創出し、クラシック界の発展に貢献していきたい”という目的を掲げ、東京交響楽団監修のもと、株式会社KADOKAWAと株式会社ドワンゴが始動させたものだ。

 そして今回ポルタメタから、第一弾のバーチャル・アーティスト“潤音ノクト”がデビュー。潤音ノクトは、ポルタメタが開催したオーディションを勝ち抜いた世界初のバーチャル・ピアニスト。東京交響楽団正指揮の原田慶太楼を審査委員に迎えた同オーディションでは、動画審査、生演奏での審査が行われたとのこと。課題曲には、難易度の高い楽曲も出されたそうだ。このオーディションには、日本だけでなく海外からも応募があったという。

 潤音ノクトのYouTubeチャンネルはコチラから↓

画像参照:https://www.youtube.com/@UruneNokutoch/videos

潤音ノクト×東京交響楽団の生演奏!

 潤音ノクトは東京交響楽団とともに、2024年8月12日(月)に行われる『フェスタサマーミューザKAWASAKI 2024』フィナーレ・コンサートへの出演を予定している。本日はそのリハーサル日ともなっていた。

 リハーサルでは、フラットに配置されたオーケストラの後ろに潤音ノクトの演奏姿がモニターで映し出され、ステージ内に配置されたスピーカーやマイクの音響調整やテストが行われていた。指揮者の原田が立つ指揮台の中には、6つほどのスピーカーが入っているそうだ。

 このリハーサルでは、まるでその場に居るかのような臨場感のある潤音ノクトのピアノと、東京交響楽団の演奏を楽しむことができた。バーチャルとリアルが融合し音楽が奏でられる空間は今まで体験したことのないもので、不思議な感覚を覚えた。

 お披露目会後に開かれた記者会見では、「子犬のワルツ」を演奏。 以上の映像のように、バーチャルとは思えないほどの運指の滑らかさに驚かされた。

潤音ノクトのために開発された新技術“リアルタイム運指反映システム”

 ポルタメタの制作チームは、潤音ノクトの演奏をより臨場感のあるものにするために“リアルタイム運指反映システム”を開発したとのこと。

 このシステムは、モーション・キャプチャー技術とピアノから送られてきたMIDIデータを組み合わせることで、正確で滑らかな指と鍵盤の動きを再現し、音と3D映像のタイム・ラグを最小化するというもの。現在も映像や音のタイム・ラグを無くすために改良を続けているそうだ。

 お披露目会の後の記者会見では、潤音ノクトのコメントも聞くことができた。

 “楽しい時間を過ごさせていただいてありがとうございます。どういう風にリアルのオーケストラやマエストロと音楽を奏でられるかということを、すごく楽しみにしていました。最初はサウンド面での問題などがあったのですが、すぐにいろいろ直していただいて、今では僕の奏でたい音楽が再現できていて、やはりプロの方はすごいなと思います。本当に僕がそこに居るかのような空気感を作ることができ、皆さんにも臨場感を感じていただけたら良いなと思いました。”

 潤音ノクトが出演する『フェスタサマーミューザKAWASAKI 2024』はこちらからチェック:https://www.kawasaki-sym-hall.jp/festa/

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