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文:鹿野水月(plug+編集部)

『ニコニコ超会議2025』が4月26日と27日に開催

オフィシャル写真

 ニコニコ動画を運営するドワンゴが主催の、ネット民のための文化祭的なイベント=ニコニコ超会議2025が4月26日、27日の2日間で開催された。

 幕張メッセ 国際展示場の1〜8ホールとイベント・ホールを大規模に使って開催され、2日間で13万2657人を動員しつつも快適に過ごすことを可能にしていた。

 この記事では、普段ボカロPや歌い手の方の情報をメインに発信しているWebメディア=plug+(ぷらぷら)編集部が、ニコニコ超会議を楽しんだ様子をレポートしていく。

※写真はオフィシャルと編集部で撮影したものをミックスして掲載します

オフィシャル写真

超ボカニコ 2025(イベントホール)

オフィシャル写真

 昨年Hall 8の一角で開催された超ボカニコのステージはイベントホールに移動し、ステージのサイズ感はそのままにオーディエンスのエリアを広げることでより多くの人が鑑賞できるようになっていた。昨年までのボカニコの動員数が推測800人前後ぐらいだったのに対して、今年は大トリの時など最大で3,000人を超えていたのではないかと思う。

TeddyLoidがDJ中のイベントホールの様子(編集部撮影)

 今年のラインナップを見ると、原口沙輔やTeddyLoidなど、ボカロP活動にとどまらずAdoや有名VTuberなどさまざまなボーカリストの楽曲を手掛けている音楽プロデューサーの面々が名を連ねており、雰囲気的にもREMIX音源をさまざまに取り入れたクラブ色の強いパフォーマンスが印象的だった。

 これまでのボカニコのステージでは、「皆で懐かしいボカロ曲から新曲まで楽しみを共有しよう!」といった趣旨のパフォーマンスが多かったように思えるのだが、今年はダイナミックかつアグレッシブなビートなどサウンドのトレンドを感じられるDJが多かった。

 ボカロ・シーンが時代ごとにさまざまなクリエイターによって、拡張され続ける文化であることを感じ取れるステージだった。

 

TeddyLoidのDJ(編集部撮影)

サンエックス~超大集合スペシャル~(Hall 4内ブース)

 Hall 4内を散策中。リラックマなどの人気キャラクターを手掛けているサンエックスのブース付近を歩いていると、新キャラクターのカードをもらえた。鑑識しめじ、「鑑識します!!」とだけ書いてある。この子たちは一体どうやって移動するのか、同時に物語の背景も気になってくるが、とりあえず可愛いと思う。

鑑識しめじ(編集部撮影)
サンエックスうちわプレゼントキャンペーン(編集部撮影)
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 サンエックスのYouTubeチャンネル登録とXのアカウントをフォローしてうちわがもらえるキャンペーンも実施されていた。

 時間をずらしていたら、あっとほぉーむカフェとのコラボのステージにも遭遇できたかも。

超VTuberのあそびばステージ(Hall 2内ブース)

潤音ノクトの配信(編集部撮影)

 さまざまなVTuberたちとスクリーンを介してコミュニケーションを取ることができる超VTuberのあそびばステージでは、plug+(ぷらぷら)でも取り上げたことのあるバーチャル・ピアニストの潤音ノクトが演奏を披露。240BPM、250BPM、253BPMとテンポを上げていき、ショパン『幻想即興曲』の速弾きチャレンジをしていた。

 こんなに高速で弾けるのは本当にすごいことなのに、「ノクトさん……なぜこんなに速く弾いているの……」という頭の中に冷静な疑問がよぎるシュールな戦いで、感動と笑いの両方が込み上げるパフォーマンスだった。このシュールさ、どこかニコニコらしさを感じて良いなと思う。

潤音ノクトのオリジナルうちわもゲット(編集部撮影)

その他にも……

ラスボス小林幸子さん降臨

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THE VOC@LOiD 超 M@STER 59

 ボカロPなどクリエイターたちの即売会が行われていたりも。編集部もこのエリアでは財布の紐が緩みがち。

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超絵師展 ~IFの楽曲世界展~

 イラストレーター総勢100名が「既存のボカロ曲をもしも自分が依頼されて、描くとしたら?」というお題で描き下ろした作品が並ぶ。オリジナル・グッズも豊富にそろっており絵師ファンにとってはたまらない空間になっていた。

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超演奏してみた

 楽器の演奏力で魅せるクリエイターたちが自由に演奏を披露。

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H.J.Freaks(オフィシャル写真)

ネット民の文化祭としての貴重な空間=ニコニコ超会議

 ニコニコ超会議は、ニコニコ動画のファンが集う場所というのを超えた立ち位置のイベントだと思う。各種SNS、YouTube、piaproなどネット上で自らのクリエイティブ、二次創作を発信するボカロP、絵師、配信者、VTuber、あげだすとキリがないほどのクリエイターの大事な居場所であり、帰ってくる場所になっているのだ。

 ニコニコ動画は2024年に海外からの大規模なサイバー攻撃を受けて、しばらくの間機能していなかったわけだが、復活したときに私たちから送った「おかえり」という言葉を、そっくりそのままニコニコ動画の運営ドワンゴが私たちに返してくれていたような、そんな2日間だった。

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