plug+ by Rittor Music

自分らしく音楽を始める。

スタイル検索

ゼロから学ぶ

聞き書き:Mizuki Sikano

ボカロP、歌い手、絵師などのクリエイター同士がつながり合い、コラボレーションをし て、一つの音楽作品を作ることができる場所=MECRE。クリエイターたちはどのようにつながり、作品を作り上げているのだろう? 今回はMECREから「bluh bluh」をリリースしたばかりの歌い手、sekaiに話を聞く。

sekai「bluh bluh」インタビュー

普段と違う表現を見せたくてMECREに参加した

ーまずは、自己紹介をお願いいたします。

sekai はい、sekaiと申します。何でしょう……主にインターネット上でボカロ曲や、たまにポップスなどをカバーして歌を投稿しています。

ーsekaiさんがMECREに参加した経緯は?

sekai スタッフの方に“MECREっていうクリエイターとつながれるサービスだよ”と教えていただいて知りました。初めて出会う方となら、普段とは違う表現や一面をお見せできるのではないかと思い、今回参加させていただきました。

ーsekaiさんの元にはさまざまなクリエイターが集まったのではないかと思います。FLG4さんを選んだ理由は何でしたか?

sekai 今回、たくさんの方からさまざまな応募をしていただいてすごく嬉しかったです。まず、ご一緒するボカロPさんの方から決めさせていただこうと思いまして、以前から楽曲を聴かせていただいたこともあり、FLG4さんにお願いすることにしました。

ーその次に目薬めだかさんにMVなどのビジュアルをお願いすることにしたのですよね。

sekai そうですね。MVをアニメーションでやりたいという気持ちは元々あって、FLG4さんの曲の雰囲気とマッチするイラストやアニメーションを作っている方がいいなと思って探しました。応募していただいた方々一人一人のTwitterを拝見させていただいて、その中で当時、目薬めだかさんが“格好かわいい感じのパキッとしたアニメーション”を出していたんです。それを見て、「これだ」と思って今回お願いすることにしました。

FLG4のダークっぽいポップスは病みつきになる

FLG4

ーコラボ成立後、制作を進めていく中で、FLG4さんにはどのような印象を抱きましたか?

sekai コラボ成立後はまずFLG4さんとオンラインでミーティングをしたのですが、初めましての方と関わる機会がそこまでないので最初はとても緊張していました。でもFLG4さんはそうじゃなくて、第一印象から明るい方という感じ。“人種が違う!”って思いました(笑)。

ーこの連載『×××とMECREの音楽』の中で、私もFLG4さんとお話ししましたが、確かにsekaiさんとまた違う雰囲気をまとっている方かもしれないと思いました。

sekai 陽の気に当てられてニコニコできました(笑)。

ーオンラインミーティングではどのようなご相談をしたのですか?

sekai まず、“曲の方向性”や、“自分の歌の音域”、“どういう歌い回しができるのか”などを一通りお伝えさせていただきました。曲の方向性に関しては、FLG4さんの既存の曲を一通り聴かせていただいて、最終的には「ノーペイン feat.flower」の暗澹(あんたん)としていて幻想的な感じと、「ハツコイソウ feat.flower」のダークポップな方向性の2択になったのですが、今回は「ハツコイソウ feat.flower」のようなキャッチーさ強めの曲を作っていきたいなと思ったので、その旨をお伝えしました。

ーFLG4さんから「bluh bluh」のデモが送られてきて聴いたときの感想はいかがでしたか?

sekai 最初に聴いたときはもう素直に、ただただ「格好良い!」と思いました。最初に自分がお願いした要望もすべて取り入れてくださって、めちゃくちゃ頼もしいなと思いました。少し退廃的でダークっぽいポップスって感じで……何ですかね。うん……塩キャラメルみたいな。

ー詳しくニュアンスをお聞きしたいです(笑)。

sekai 甘塩っぱい感じで、病みつきになる感じですね(笑)。全体的に耳に残りやすくもあり、でもキャッチーさだけじゃなくて、次のメロディの予測が付かない不思議な感覚もあり、Aメロからサビなどの構築の仕方なども含めて、すごく良い作品だなと感じました。

歌詞のやさぐれ感を吐き捨てるような歌い方で表現

ーその後はsekaiさんの歌入れですよね。表現の面では、どのような工夫をしましたか?

sekai 後ろの音がわりと大きめに鳴る曲なので、自分の声が負けないようにしようとRECに取り組みました。歌詞の内容的にどこか“やさぐれ感”があったので、あえて吐き捨てるような感じで歌ってみたり。そういった表現の工夫をしてみました。

ーところどころ声質を変えている部分も見受けられます。

sekai ポップスでは1番と2番のメロディが共通している曲が多いと思います。これは持論なのですが、その中で歌い手が一曲を通して全部似た歌い方をしてしまうと、視聴者は飽きてしまうと思うんです。今回はオリジナル楽曲なのですが、やっぱり”聴いてて楽しい”に越したことはないなと思ったので、曲の中に変化を設ける目的でも声質を変えたりしています。

宅録についての話や読者の皆さんへのメッセージなど
インタビューの続きは後日公開!

sekaiプロフィール

■Twitter:https://twitter.com/uoxvz
■Instagram:https://www.instagram.com/613lb/
■YouTube:https://www.youtube.com/@613lb
■litlink:https://lit.link/sekai613

sekaiは、2019年1月より活動を開始した女性シンガー。ミステリアスで謎のベールに包まれ、唯一無二な歌声を持ち、ボーカロイド楽曲を中心に、J-POPやバンドソングのカバーも行う。

2021年8月には、自身が作詞&ボーカルを務めた初のオリジナル曲「ספירות」をデジタルリリース。ボーカルだけではなく、ギター/キーボードの演奏ができ、少し気怠げでダウナーな、独特な世界観を歌で表現する。

2023年3月19日(日)には渋谷CLUB QUATTROにて初のワンマンライブを開催し、チケットは即完。さらに、4月5日(水)には初のパッケージ作品となる1stミニアルバム『enigma』をリリースした。

sekai「bluh bluh」作品クレジット

「bluh bluh」ダウンロード/ストリーミング:https://mecre.lnk.to/bluhbluh
歌唱:sekai
作詞/作曲/編曲:FLG4
イラスト/動画:目薬めだか
ミックス&マスタリング:佐藤宏明(molmol)

MECREとは?

「MECRE」は“昨日初めて作品を発表した人も、1,000万回再生動画の主も、フラットに出逢い新しい創作活動ができる場所”をテーマに、各クリエイター/アーティストは自身のポートフォリオページを制作した上で、自らの新しい創作にあたって必要なパートナーを自由に募集することができるサービス。

■MECREサイト:https://mecre.net
■MECRE Twitterアカウント:https://twitter.com/2021Mecre
■MECRE YouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/channel/UCISAnAHCURVxlpFdR1jLF5Q

この記事をシェアする

  • LINE
  • twitter
  • facebook

注目記事

新着記事

注目記事