Text:右恭
2023年4月29日(土)、30日(日)の2日間に渡り、ニコニコ動画主催の『ニコニコ超会議2023』が幕張メッセにてリアル開催された。公式来場者数は11万8,797人。昨年よりも2万人以上の人が来場し、会場は熱気に包まれた。※4月22日(土)~28日(金)はネット開催。
plug+編集部は、DAY1-2の両日に参加し、その盛況の雰囲気を体験してきた。本記事では、超ボカニコ2023 supported by東武トップツアーズのステージの様子を紹介する。
目次
超ボカニコ2023 ライブレポート&セットリスト
ニコニコ超会議2023のキャッチコピーは「夢中は、無敵。」。幕張メッセでリアル開催された2日間を通して、各地のブースで参加者たちがジャンルを超えて交流し、自由に表現している様子はまさにこのテーマを体現していた!
超ボカニコ2023 supported by東武トップツアーズ(以下、超ボカニコ)
タイムシフト視聴DAY1
https://live.nicovideo.jp/watch/lv340469577
タイムシフト視聴DAY2
https://live.nicovideo.jp/watch/lv340469622
(プレミアム会員のみの視聴が可能。視聴期限は2023年5月29日(月) 23:59まで)
戻ってきた声出しの一体感 超ボカニコDAY1
超ボカニコトップバッターを飾ったのは、ちいたな(@dokotana)。冒頭のMC“やっぱり声があるっていいですね!”で会場のボルテージは一気に高まっていき、1曲目の自身の楽曲「好きって言って」がかかると、一瞬で会場は一体感に包まれた。
終盤での「アヤノの幸福理論」から「ポストずんだロックなのだ」の流れでは、会場が一気にエモーショナルな雰囲気に。歌詞中の“いつまでも”のリフレインに合わせながらサイリウムが揺れ、生放送コメントでは併せた「いつまでも」の弾幕が印象的だった。
ちいたなのセットリスト @ボカニコ2023
続いての登場はEasyPop(@easypop_betti)。オンライン参加勢にも煽りを入れていったことで、コメントのボリュームもますます加速。そんな中、名曲「ハッピーシンセサイザ」がかかると会場には歌声が響く。縦ノリのEDMサウンドで揺れる会場の様子と興奮は、本人投稿による動画で感じてほしい。
会場が温まってきたところで登場したのは、全体的にアッパーチューンな展開が印象的な私立ボカロP学園初等部(@vocalo_gakuen_)こと通称 #ボカ学 今回のステージでは9人によるグループパフォーマンスで、それぞれが個性あふれるリミックスを披露し会場を盛り上げた。
私立ボカロP学園初等部のセットリスト @ボカニコ2023
“皆さんはもうお昼食べましたか?と、いうわけでやります~”と緩い感じでスタートしたPeg(@Peeeeg_444)のステージ。しかし序盤から裏拍のビートを感じさせるような、レゲエ調のオリジナルリミックスを持ってくることで、会場に漂っていた今までのグルーブを一変させた。
全体を通してアンビエントな音楽性で、深いリバーブがかかっているチューンが印象的だった。
参考までに当日の本人の感想はこちらで読むことができる。自身の矜持が垣間見える、強いメッセージをぜひ読んでほしい。
https://note.com/peeeeg_444/n/nf6a7a9711d62
Pegのセットリスト @ボカニコ2023
1日目の前半戦を締めくくるのは、プロジェクトセカイとボカニコのコラボステージである市瀬るぽ(@LUPO_Reportage)。本来はいるかアイス(@irucaice)との共演予定だったが、当人に絶対安静の必要性があったため、1人での魂のこもったステージを披露した。
“いるかとともに最高のセトリを組んできました!”という言葉にふさわしいポップなチューンが続く中で、満を持してニコニコ超会議2023のテーマソングである「Smile to Smile」がかかると、リアルでは大合唱が起こる。会場はもちろん、オンライン上でも感動と笑顔であふれた締めくくりだった。
あっという間に 超ボカニコDAY1 後半戦がスタート!
演奏開始前から会場には多くの方々がスタンバイ。生放送のコメント待機勢も多かったのは、午後の後半戦のトップバッターであるかいりきベア(@kairiki_bear)によるバンドステージ。もちろん会場のボルテージは登場からMAX!
今までにない生バンドらしい音量バランスで、よりヘビーなギターサウンドと、メロディアスなボカロによる歌声が会場に響きわたっていた。
かいりきベアのセットリスト @ボカニコ2023
“せっかくのボカニコなので、まだ投稿していない曲を持ってきました~”と柔らかいMCで始まった、なきそ(@7kiso_nakiso)のステージ。穏やかなテンションと会場の雰囲気は1曲目の「ド屑(STEAKA Remix)」で一気にダークなクラブのようなイメージに。
地面揺らすトラップビートと天井に抜けていくようなシンセサウンドが、観客の頭を終始揺らし続けた。
なきそのセットリスト @ボカニコ2023
いよわ(@igusuri_please)はDJプレイにキーボード演奏を重ねるスタイルで登場。即興で激しいピアノのフレーズを重ねていく唯一無二の表現方法は、会場を独特な雰囲気に包みこんでいった。
「大女優さん」をかけるシーンでは即興で歌メロを演奏することで、会場からの歌声を誘うなど、常に一体感のあるステージングが印象的だった。
いよわのセットリスト @ボカニコ2023
1曲目の「シルバーツインズ」であっという間に、会場を自分のホームにしたのは栗山夕璃(@KuriyamaYuri88)によるDJプレイ。縦乗りのビートと横乗りのビートをうまくスイッチしていく選曲と、スムーズなつなぎを意識したアレンジで、「チーズ」がかかった瞬間には、オンライン参加勢からの“脳が溶けるうう”のコメントがまさにその通りだった。
栗山夕璃のセットリスト @ボカニコ2023
こちらも1曲目の「スーパー・ノヴァ」で会場を一気に自分のカラーに染めたr-906(@arukuremu)。そのままの勢いで、序盤からテンポ(BPM)の速い選曲で畳みかけると思いきや、「Hello World !」で会場は近未来的な空気感に。
その後はマッシュアップによる「プシ」など、冷静なスタイルのDJプレイの裏側にあるエンターテイナー性が随所に感じられる30分だった。
r-906のセットリスト @ボカニコ2023
初手の「カラカラ」では、早速会場に大きな手拍子がこだまし、赤いサイリウムが激しく揺れる。きくお(@kikuo_sound)が演出するサイケデリックな空間は、その後も「ごめんね ごめんね」によるダブステップのビートや「ようこそ星のお宿」の不思議なメロディーラインなどで、ますます加速していった。
最終盤でかかったチューンは「夏の雨の日の思い出」“大きな雨の音を作ろう”の合言葉の通り、会場の拍手で楽曲が埋め尽くされて、その世界観のままにエンディングを迎えた。生放送コメントでは“勝手に終わるな”の文字が殺到。
1日目トリを飾ったのは八王子P(@8_Prince)。
“今日声出せるぞ!”の掛け声と「Gimme×Gimme」で始まったステージは、緩急を付けながら常に観客を揺らし続ける圧巻の流れ。その中でも会場に強い一体感が生まれたのは“みんなで幕張揺らそうぜ!”の声でスタートしたkzとのコラボ曲「Weekender Girl」。
ラストのチューンには「Glimmer」を選ぶなど、2日目へのつながりを作るセットリストだった。本人の言葉の通り、最高の空間が帰ってきたことを実感したDAY1であったに違いない。
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