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“週間ボカロ曲”まとめ通信 2023年6月23日〜6月30日（稲葉曇／¿?shimon／HoneyWorks）

2023.06.30 UP

Text：Mizuki Sikano　※メイン画像引用元：YouTubeサムネイル（リンクは文末に）

今週よく聴かれた最新ボカロ（広義）曲を３つお送りします。紹介するのは、2023年6月23日〜6月30日の1週間でニコニコ動画、YouTubeなどの動画プラットフォーム上に投稿された注目のボカロ曲たち（編集部調べ）です。愛を込めて、毎週通信！

今週リリースでよく聴かれたボカロ曲は？

今週リリースでよく聴かれたボカロ曲は？

plug+（ぷらぷら）編集部のMizuki Sikanoです。今週リリースされた最新のボカロ曲を、紹介していきます！

plug+では、『超ボカニコ2023 Supported by 東武トップツアーズ』に出演したボカロPたちのインタビューを更新していました！チェックしてみてください。

稲葉曇「期待通り Vo. 音街ウナ」

稲葉曇ならではの心地良さ＝ノスタルジック×焦燥感

VOCALOID6 AI 音街ウナの公式デモ曲とのことで珍しく可愛ユキではなく音街ウナをボーカルに使用しているが、調声が幼くリリースが少ない響きなのは通常運転を感じさせる。稲葉らしいローファイなギターなどの優しい音色はノスタルジックを、速いテンポでのフレーズループや畳み掛けるような歌メロでは焦燥感が伝わってくる。

¿?shimon「ジェニ feat.flower」

恐怖と毒々しいムードを際立たせるshimonの演出

コントラバスのソロで柔らかく穏やかなオープニングから、重低音が歪みながら鳴くトラップに変化するコントラストにより、より後者の毒々しさが際立つ作りになっている。サビ終わりなどでflowerの声が震えるのが、恐怖に対する感情表現のように機能していて、不穏の演出の鍵になっている。

HoneyWorks「チームメイト feat.初音ミク」

前向きな歌詞をより強めるハニワらしい華やかなサウンド

プロジェクトセカイカラフルステージ！ feat. 初音ミクのMORE MORE JUMP！のためにHoneyWorksが書き下ろした楽曲。ダイナミクスとピッチレンジが豊かなピアノ伴奏や煌びやかなストリングス、アコギを基調にしたポップスになっている。華やかな音やロマンチックな旋律などの要素が、前向きな歌詞をより強く印象付ける。

来週もまた来てね！

引用元①：https://youtu.be/o14pj9CsNVY
引用元②：https://youtu.be/rZToN-L9HRs
引用元③：https://youtu.be/QAbwPeAYf_o

プロフィール

Mizuki Sikano／鹿野水月

plug+（ぷらぷら）プロデューサー

ボカロ曲研究家。ライター／DJ／バンドマン／ギャルとしての学生時代を経て、リットーミュージックに新卒入社し、書店営業1年、サウンド＆レコーディングマガジン編集部に3年在籍、2022年からplug+のコンテンツ・ディレクションを担当。ボカロ曲以外に、テクノ、邦ロック、UKロック、UKハウス、北欧ディスコ、フレンチ・ポップを好む雑食。