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文:plug+編集部

2026年3月にデビューを果たしたノゾミとサクラによるガールズデュオユニット「FloweRiЯy(フラワリリー)」。“花園の管理人”というコンセプトのもと、二人の周辺で巻き起こる群像劇を花になぞらえた楽曲と物語で展開している。

そんな彼女たちが、待望の1stアルバム『FloweRiЯy』をリリースした。これまでに配信された4曲を含む本作は、四季の移ろいを描いた全10曲。メンバー自身が「花」の選定からストーリーの方向性まで携わったソロ曲も収録されている。

今回はメンバーの二人にインタビューを実施。レコーディングで実感した互いの声質や歌唱アプローチの違い、自身を反映したペルソナでありながら、あくまで物語の中に生きるキャラクターとしても歌うというこのユニットならではの表現方法について語ってもらった。仲睦まじい二人の空気感が伝わるエピソードも必見だ。

FloweRiЯy ノゾミ&サクラ インタビュー

■FloweRiЯy(フラワリリー)
【Profile】ノゾミとサクラの2名からなるガールズデュオユニット。二人の周辺で巻き起こる群像劇を花になぞらえて歌として届ける。“花のような”という意味を持つ「Flowery」と”物語”としての「Story」を組み合わせたユニット名で、その名の通り、物語とその象徴となる花を歌に昇華して届けることを活動の軸としている。

HP:floweriry.com
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運命の出会いと、お互いを深く知っていった日々

ーアルバムの収録曲として10曲をレコーディングされたわけですが、レコーディングを重ねる中で成長したなと感じる部分はありますか?

ノゾミ 私はもともと物語を読んで「この子はこう感じたんだ」と解釈していくのが好きなタイプで。このユニットが始まった頃も、無意識にストーリーの中の〈ノゾミ〉の感情を私が預かって歌うような感覚で、「私自身の歌声」というものがよくわかっていなかった気がします。でも、収録を重ねるごとに歌を通して表現したいことと向き合えるようになって、徐々に私自身の感情も乗せられるようになっていったなと思います。

サクラ FloweRiЯyは、私自身とキャラクターコンテンツのちょうど中間に位置しているユニットだと思っていて。〈サクラ〉の性格は素の私にすごく近いので、歌う上で過度に作り込んではいないんですが、それでもやっぱりストーリーがあっての楽曲なので。アルバムの中でガラッと雰囲気の違う曲を歌わせていただくうちに、いろいろな種類の表現ができるようになっていったなと感じます。

ノゾミ
サクラ

ノゾミ レコーディングは結構怒涛のスケジュールだったよね。

サクラ そうそう! 後半は特にハイスピードだった。

ノゾミ 先にどちらかがブースに入って歌ってみてから、お互いにアプローチを考えることが多かったです。サクラが先に録っていたらそのニュアンスに合わせたり、逆にいろいろな面を見せたい曲なら「ちょっとニュアンスを変えてみようかな」と、その都度工夫していました。

サクラ ノゾミちゃんの声質ならしっとり歌えるフレーズも、私の声だと元気になりすぎちゃうことがあって。でも「サクラはちょっとキャピキャピしているキャラクターだから、逆にそれがいいね」という話になったり。ストーリーや楽曲ごとに、二人でバランスを取っていけたと思います。

ー様々なストーリーの楽曲がある中で、「ここだけはブレさせない」という芯として意識した、「ノゾミらしさ」「サクラらしさ」はありますか?

ノゾミ 私が意識しているのは、「サクラより大人であること」です。ストーリー上でも、はしゃぐサクラをノゾミがなだめたり、喜び方もサクラが「わーい!」なら、ノゾミは控えめに喜んだりすることが多いので。歌声に関しても、収録を重ねる中で「サクラにはこういう良さがあるから、私は大人っぽく歌えたらいいな」と考えるようになりました。ただ、「レモンスノー」のようにノゾミが物語を引っ張る曲では、大人っぽさを残しつつも少し圧を強めに出して歌ったりもしています。

サクラ サクラらしさは、やっぱり「明るさ」と「元気さ」ですね。私がもともと持っている声質も、子音がしっかり立つタイプだと思っていて。逆に、ノゾミちゃんは低い音域でもキラキラした歌声を出せる。その分、私がサビの高音でパーンと抜ける部分を出せるので、お互いの得意分野がキャラクターの性格とマッチして、意識しすぎずとも自然とFloweRiЯyとしての強みになっているのかなと思います。

ー活動を通してお互いへの理解が深まったエピソードがあれば教えてください。

ノゾミ もともとスタッフさんから「好きな音楽の趣味がすごく似ている子がいるよ」と紹介してもらったのがサクラでした。実際に話してみると本当に好みが一緒で、ご飯に行ったりする中でさらに共通点が見つかって。最初は大人しい子なのかなと思っていたんですけど、実際は自分の意見をはっきり言える元気で明るい子なんだと知りました。会えない期間もレコーディング音源を聴くたびに「こういう解釈をするんだ!」と、新しい面を知っていける嬉しさがありましたね。

サクラ 私が言いたいことを全部言ってくれました(笑)。本当にやりたい音楽の方向性が同じで、一緒に活動できるのがすごく嬉しくて。私もノゾミちゃんに対しては「ほんわりした子」というイメージを持っていたんです。でも、その空気感はありつつも、実はすごく芯が強い。自分の意見をしっかり持っていて、それを言葉にして伝えられる人なんだと今ではわかりました。

ーちなみに、お二人の趣味が一番合致した音楽というと?

サクラ HoneyWorksさんですね! ストーリーと楽曲が一体になっているところや、キャラクターとして歌う表現、音楽自体の雰囲気が二人とも大好きで。

ノゾミ 「これは運命だね!」って盛り上がりました(笑)。

ー他にレコーディングや制作の現場で、お互いの意外な一面を感じることができたエピソードなどはありますか?

ノゾミ キャラクターの初期設定を決める段階で、お互いの性格や「自分ならこういう時どうするか」をスタッフさんに伝える時間があったんです。その時、二人とも自分の内面をスラスラと言語化していて、「お互いに自己分析がしっかりできるタイプなんだな」と思いました。あと、ユニット名を決めるミーティングがあったじゃない?

サクラ あったね。

ノゾミ サクラが「こういうのはどうですか?」ってすごく積極的にアイデアを出してくれて。「これ、言っていいのかな」って迷ってしまいそうな場面でも堂々と発言できる姿を見て、「すごい子だな」と感じたのを覚えています。

サクラ そんな風に思ってくれてたんだ(笑)。

アルバム収録曲をレコーディング順に振り返る

ーアルバムは10曲すべてに異なる「花」が割り当てられていますね。これまでplug+では「スターチス」「向日葵」についてお話を伺ってきたので、それ以外の曲について、レコーディングされた順にお話を伺っていきたいと思います。1曲目はデビュー曲の「スターチス」で、2曲目に収録したのが「シクラメンにそよ風を」とのことですね。

ノゾミ そうですね。「スターチス」が明るくパーンと張る曲だったのに対して、この曲はふんわり、ゆったりとした曲調だったので、当時は表現の仕方を試行錯誤しました。ディレクターさんに「ノゾミさんのブレッシーな声がすごく響く」と言っていただけて、自分の声の活かし方に気づけた曲でもあります。

サクラ 私、この曲が本当に大好きで! ストーリーもメロディもオケも全部が可愛くて、完全に私のストライクゾーンです。二人の声の相性の良さを実感できた曲でもあって、YouTubeでも「二人の声がすごく合ってる」というコメントがたくさんあって、嬉しかったです。

「シクラメンにそよ風を」イラストレーション(画:まほろ)

ー3曲目に収録されたのが、「青いアマリリス」。

ノゾミ お互いの得意な音域がわかった曲だよね。

サクラ そうだね。最初はキーが低めに設定されていて、私の声だと少し暗くなりすぎてしまって。サクラとしての良さを活かすために、少しキーを上げていただいたんです。ノゾミちゃんは低い音もしっかり響かせられるので、お互いの声のレンジを把握するきっかけになった曲でした。

「青いアマリリス」イラストレーション(画:はる灯)

ー続いて「向日葵」を経て、次が「baby blue eyes」。この曲は、アルバムではラストを飾る曲となりました。

ノゾミ 録っていた時は、この曲がアルバムの最後になるとは知らなかったんです。でも、四季をなぞるアルバムの締めくくりとして、明るく前向きな空気で終われるこの曲が最後に来て本当によかったなと思います。歌詞もお互いへの想いや希望に満ちていて、10曲を通して深まったノゾミとサクラの絆がギュッと凝縮された楽曲になりました。

サクラ メロディもキーも私の得意分野で、すごく気持ちを乗せて歌えました。アニメのエンディングで流れてくるような希望にあふれた曲調で、これからのFloweRiЯyの明るい未来を象徴している曲だなと思います。ライブのアンコールとかにみんなで歌えたら、絶対に幸せな空間になるはずです!

「baby blue eyes」イラストレーション(画:熊谷のの)

ー「彗星が咲くには」は、一転してしっとりとしたバラードですね。

ノゾミ それまで明るい曲が続いていたので、「こんなにしっとりした曲が来るんだ!」と驚きました。個人的に大好きなメロディラインだったので、バラードならではの表現を模索しながら歌うのがすごく楽しかったです。

サクラ 優しい月明かりが浮かぶような綺麗な曲で。レコーディングの時はディレクターさんの計らいでスタジオの照明を薄暗くしていただいて、エモい雰囲気の中で録ったんですよ(笑)。囁くような優しい声で歌う録り方をしたのがとても新鮮でした。

「彗星が咲くには」イラストレーション(画:おさかなゼリー)

ー次が先ほども少しお話に出た、「レモンスノー」ですね。

ノゾミ 王道の「ザ・FloweRiЯy」的な明るさでもなく、「しっとり」でもない、絶妙なニュアンスが求められる曲でした。先に録っていたサクラの歌い方や言葉のアクセントに合わせて、リズム感を大事にレコーディングしましたね。二人の声が混ざり合って、素敵なグルーヴ感が生まれたと思います。

サクラ ちょっとレトロで、昭和のアイドルデュオを思わせるようなテイストが新鮮でした。リズミカルで、歌っていて本当に楽しくて、ブースの中でもノリノリで身体を動かしながら歌いました(笑)。

「レモンスノー」イラストレーション(画:シト)

ー二人で歌う楽曲としては、最後に録音された「プルメリア」はいかがでしたか?

ノゾミ 声を張るような曲ではないのに、ふわっと希望が広がるような明るい感じがちゃんとある、大好きな曲です。ただ、リズムの取り方がすごく難しくて……。

サクラ 難しかった! でも、先に録っていたノゾミちゃんのテイクを聴いた瞬間、あまりにもハマっていて、ブースで一人で拍手しちゃったよ。ノゾミちゃんはリズム感がすごく良いから、早口のフレーズもすごく心地よく聴こえるし、2行目の「小っ恥ずかしくて」という歌詞も本当に照れているようなニュアンスが乗っていて、感情の乗せ方が本当に上手だなって。

ノゾミ そうやって褒めてもらえると照れるね(笑)。でも、「baby blue eyes」みたいにパーンと高く張る元気な曲はサクラの歌声が本当に魅力的だからこそ、私は違った表現ができたらいいなと思っていたので、そう言ってもらえて嬉しいです。

「プルメリア」イラストレーション(画:きむらあんさい)

お互いのソロ曲、そしてアルバムへの想い

ーそれぞれのソロ曲についても伺えますか。まずはサクラさんのソロ曲「桜理論値」から。

サクラ 曲調はもちろん、「こういう想いを込めて、こういう物語を歌いたい」という部分まで細かくスタッフさんと相談して作っていただきました。私の理想をそのまま形にしていただいた特別な1曲です。FloweRiЯyのサクラでありながら、私自身のリアルな感情をそのまま乗せて歌えたので、歌っていて本当に気持ちがよくて。自分にとって、この先ずっと特別な1曲であり続けるだろうなと思います。

ノゾミ 最初に聴いた時から「本当にサクラにぴったりだな」と思いました。語りかける、セリフみたいなパートは、歌詞というよりも「サクラの言葉」として入っている感じがして。これが私から見えてるサクラだなって、改めて思いました。

「桜理論値」イラストレーション(画:ぱた)

ー続いて、ノゾミさんのソロ曲「Dandelion」についてはいかがですか?

ノゾミ 私も好きな花やストーリーの希望をしっかりお伝えして作っていただきました。この曲は「こうありたいという理想」を描いていて。収録していて、私はどちらかというとグッと心が硬くなってしまう場面が多かったのですが、サクラの天真爛漫な笑顔を見て、ほっこり心が和むことが実際に多かったんです。ノゾミの「風の吹くまま 笑えたらいいのにな」という想い、そしてノゾミにとってのサクラという存在の大きさを再確認できる曲になっています。サビの「ふわりと舞う綿毛のように 強く根を張る花のように」という歌詞は、まさに私自身の理想の姿でもあるので、行き詰まった時に、心を軽くするために自分でも聴きたいなと思う曲です。

サクラ 本当に優しくてあたたかい気持ちになれる曲ですよね。ノゾミちゃんの優しくて透き通るような歌声が本当にマッチしていて、私も気持ちを落ち着かせたい時に絶対に聴きたくなります。こういう優しい世界観が似合うのは、ノゾミちゃん自身が本当に優しい人だからだなと思います。

「Dandelion」イラストレーション(画:三上唯)

ー最後に、この1stアルバムを聴いてくださる皆さんへメッセージをお願いします。

サクラ 1stアルバムにして10曲というボリュームで、想像以上にいろんなテイストの楽曲と物語が詰まった作品になりました。音楽の受け取り方に正解はないので、その日の気分やシチュエーションに合わせて自由に楽しんでいただけたら嬉しいです。この作品が道端に咲く花のように、皆さんの日常のちょっとした彩りになってくれたらと思います。

ノゾミ 本当にバリエーション豊かなアルバムになりました。1曲ずつ聴くのはもちろん、四季の移ろいに合わせて、季節に寄り添った感情にもなれると思うので、ぜひ最初から最後まで通して聴いていただけたら嬉しいです。

1st アルバム『FloweRiЯy』 ボーカルREC機材
Heiserman Audio H251(コンデンサー・マイク)
Wunder Audio PEQ2R(マイクプリアンプ/EQ)
oz design FET Compressor -Caplawball-(コンプレッサー)

リリース情報

1st Album
FloweRiЯy(通常盤/初回限定盤)
LACA-25296/LACA-35296
¥3,300(税込)/¥6,600(税込)

初回限定盤封入特典:
書き下ろしシナリオブックレット、チャーム付きブックバンド、メタルブックマーカー

配信:
https://link.to/LACA-35296d

通常盤ジャケット
初回限定盤ジャケット

収録楽曲
01
スターチス
作詞・作編曲:晴いちばん
02
青いアマリリス
作詞・作編曲:Nem
03
向日葵
作詞・作編曲:Guiano
04
プルメリア
作詞・作編曲:ナツノセ
05
シクラメンにそよ風を
作詞・作編曲:なつめ千秋
06
彗星が咲くには
作詞・作編曲:fin
07
レモンスノー
作詞:牛肉 作編曲:雄之助
08
桜理論値
作詞・作編曲:appy
09
Dandelion
作詞・作編曲:ଳ(くらげ)
10
baby blue eyes
作詞・作編曲:シノ

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