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文:鹿野水月(plug+編集部)

『初音ミク「マジカルミライ」2024年』TOKYO会場の様子

企画展の会場に入るとすでにたくさんの人がブースを回って楽しんでいる

 『初音ミク「マジカルミライ」』(以下、マジミラ)とは、ボカロ楽曲の3DCGライブ、クリエイターズ・マーケット(即売会)、楽曲コンテストなどさまざまな企画を楽しめるイベントのこと。東京開催は、2024年8月30日(金)〜9月1日(日)にかけて幕張メッセ 国際展示場の1/2ホール行われた。

 plug+(ぷらぷら)編集部は、9月1日(日)にマジミラへ行ってきたので、その際の企画展とライブ公演の会場の様子などをレポートしていく。

初音ミク「マジカルミライ 2024」TOKYO会場 企画展

今年のマジミラの初音ミクのメイン・ビジュアルに関する展示スペース

 マジミラTOKYO 企画展の会場に到着すると、すでにたくさんの人がブースを回っており、天井には今年のマジミラの初音ミクがプリントされた飛行船と、ボーカロイドたちのカラーの風船が浮かんでいる。

『初音ミク「マジカルミライ」2024年』等身大立像

 メイン・ビジュアル展示スペースの真ん中には、『初音ミク「マジカルミライ」2024年』の等身大立像があり、常時ファンが撮影会を行う盛況ぶり。今年のメイン・ビジュアルは、イラストレーターのたまが手がけた。

 この等身大立像の後ろには、巡音ルカ、鏡音レン、鏡音リン、初音ミク、MEIKO、KAITO、ボーカロイドたちの撮影パネルが設置。

『初音ミク「マジカルミライ」2024年』ボーカロイドたちの撮影パネル
『初音ミク「マジカルミライ」2024年』メイン・ビジュアルはイラストレーターのたまが担当
『初音ミク「マジカルミライ」2024年』のテーマ・ソングは柊マグネタイトが担当
『初音ミク「マジカルミライ」2024年』会場のパネルには柊マグネタイトのコメントも

 さらに会場で歩みを進めていくとさまざまなメーカーのブースが並んでおり、YAMAHAやフックアップ、ABLETON Liveなどの音楽機器メーカー/代理店のブースではDAWの試用ができるなど、作曲に興味を持っているクリエイターが楽しめるコーナーもあった。

『初音ミク「マジカルミライ」2024年』YAMAHAブース
『初音ミク「マジカルミライ」2024年』フックアップ・ブース

初音ミク「マジカルミライ 2024」TOKYOライブ

『初音ミク「マジカルミライ」2024年』ライブ

 plug+(ぷらぷら)編集部は、9月1日(日)の昼公演を鑑賞した。12時を過ぎると客席の人々が立ち上がり、その後に会場でBGMとして「いつか君と話したミライは」が流れ始めると、それに合わせて皆ペンライトを振り始め、12時5分オープニング映像が流れると大歓声が上がった。

 ステージ上には初音ミクと、生バンドが登場し、曲目に合わせてダンスするボーカロイドたちのパフォーマンスを楽しむ。ステージの左右に配置されたディスプレイには、演奏曲の歌詞が映し出されるため、曲の世界観を十分に感じられた。

 ボーカロイドたちは曲ごとに変幻自在に現れては消えてを繰り返し、衣装替えなども行われる。さらに、MCでは観客に向けて言葉を投げてくれることもあり、普段曲を聴くだけでは感じられないコミュニケーションが取れる機会にもなっている。そんな演出は魔法的ではあるが現実的でもあり、ボーカロイドの生きている世界と現実世界の接点の一つ=マジミラなのだと感じられた。

 生演奏ならではの骨太なグルーブや繊細な演奏表現を楽しめた上に、曲ごとにボーカロイドたちの調声が違ったり、マイクをメガホンに持ち替えたときに声質が変わるなど、音楽的にも楽しいポイントが満載で幕を閉じた。

 ボーカロイドの祭典である『初音ミク「マジカルミライ」』は、作曲やイラストなどさまざまな創作の楽しみを感じられる場所であるとともに、初音ミクを始めとするボーカロイドのキャラクターの世界観を存分に堪能できる場所だ。来年の開催も、楽しみである。

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