2)フォームについて
クラシック・ギターは、基本的にイスに着席した状態でギターを構えます。 誤った姿勢で演奏をしていると、あとで矯正するのが難しくなることもあるので、最初から正しいフォームを身につけておきましょう。
フォーム
●基本的なフォーム
イスに低めに腰掛け、左足側に足台をセットします。足台に乗せた左足を正面に向け、モモの上にギターのくびれ部分を置きます。右足は自然に開きます。右手はボディの一番幅があるところの上にヒジを乗せ、サウンドホールのやや右側のあたりで構えます。指は弦に対して垂直にし、人差指から薬指を軽く曲げた状態で、1弦から3弦あたりに触れるようにします。長時間演奏するときは、右足のモモの下がイスの角に当たって痛くなる場合があるので、なるべく右寄りに腰かけたり、イスの右足側をややうしろに引くなどして、モモとイスの接点を減らすと楽になるでしょう。
●ボディをやや右に置くフォーム
体型によっては、ギターの位置と右手の位置がうまく合わない場合もあります。そんなときは、ボディとモモの間にすべり止め用の布を置き、ギターをやや右寄りに置いてもよいでしょう。布は、楽器用のクロスなど、ギターを傷つけない材質のものを利用します。
ギターレストの使用
腰痛などで長時間ヒザを曲げることが困難な場合には、ギターレストの使用をオススメします。モモとギターの間に角度を調節したギターレストを挟むことで、足台を使わず両足を床につけた状態でギターを構えることが可能になります。ギターとの接触面が吸盤になっているタイプもあります。
重要なのは手首の角度!
名曲「アルハンブラの想い出」を作曲したフランシスコ・ターレガも、近年人気の高いアグスティン・バリオスも、当時の写真で弦に対して右手の指を垂直に構えていたことが確認できます。リラックスした状態でヒジから手首を固定し、弦を垂直にハジくことで、素早い演奏が可能になるのです。
より幅広い知識を得たい方は、ぜひ本書をごらんください。
- 1)ギターのチューニング方法
- 2)フォームについて
- 3)右手の使い方