1)ギターのチューニング方法
ギターを演奏する前に必須となるのが、チューニング(調弦)です。各弦には決まった音程があり、それを1本ずつ正確に合わせていきます。時間の経過により音程は変わってしまうので、演奏前はもちろん、長時間の演奏中におかしいと感じたら、必ずチューニングをしましょう。
各弦の音程
ギターには太さの違う6本の弦が張られています。フレットを何も押さえない状態で鳴る“開放弦”の音が、それぞれ決まっているので、まずはそれを覚えておきましょう。6弦はミ、5弦はラ、4弦はレ、3弦はソ、2弦はシ、1弦はミです。
ギターの世界では、“ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド”を“C・D・E・F・G・A・B・C”のアルファベットで呼ぶことが多いので、そちらもあわせて覚えておきましょう。
開放弦を使ったチューニング
チューニングはチューナーを使うと便利ですが、音叉(おんさ)と開放弦を活用することで、チューナーなしでも行なえます。まずは、音叉でラの音を鳴らし、その音と5弦開放の音が同じになるようにペグを回して調節します。続けて、右の表のように5弦開放の音と、6弦5フレットの音が同じになるように6弦を調弦します。同様に、5弦5フレットと4弦開放の音、4弦5フレットと3弦開放の音……と1本ずつ合わせていきますが、3弦だけ4フレットを押さえるので注意してください。
音叉の使い方とペグの回し方
●音叉の使い方
音叉は、振動させるとラ(A)の音が鳴ります。ヒザや台などに当てて振動させ(❶)、ギターのボディ表面にタマの部分を当てて音を大きくしたり(❷)、耳のそばに近づけたり(❸)して音を確認します。
●ペグの動きと音程の変化
ペグは、しめる方向に回すと音が高くなり(音程が上がる)、ゆるめる方向に回すと音が低くなります(音程が下がる)。たとえば、ギターを構えてヘッドの上部にある3つのペグ(4?6弦)は、時計回りに回すと音が高くなり、反時計回りに回すと音が低くなります。ヘッドの下部にある3つのペグ(1~3弦)は、その逆になります。
初心者はチューナーを使いましょう
音叉と開放弦を活用したチューニング法は、自分の耳で正確な音程を聴き取る必要があるため、初心者がすぐに正しいチューニングを行なうには難易度が高く、面倒かもしれません。そこでオススメなのが、チューナーです。マイク内蔵のタイプでも、クリップ式でも、1音ずつ鳴らしていき、針が中心になるように音程を合わせていけば、自動的にチューニングが完了します。詳しい使い方は、購入したチューナーの説明書で確認してください。
より幅広い知識を得たい方は、ぜひ本書をごらんください。
- 1)ギターのチューニング方法
- 2)フォームについて
- 3)右手の使い方