Text:plug+(ぷらぷら)編集部
湊あくあ×ピノキオピー「プリンセス・キャリー」
VTuber事務所のホロライブに所属する湊あくあが、「プリンセス・キャリー」をリリース。同楽曲の作詞/作曲をボカロPのピノキオピーが担当した。
湊あくあさんの新曲「プリンセス・キャリー」を書き下ろしさせていただきました!『姫プ』がテーマのちょっと切ない楽曲になってます。是非! https://t.co/W0MuRy1Glz
— ピノキオピー (@pinocchiop) June 17, 2024
「プリンセス・キャリー」のテーマは、“姫プレイ=姫プ”。姫プとは、主にオンライン・ゲームでチーム・プレイをするときに、周囲の人たちに戦闘などから守ってもらい、お姫様のようにさまざまな擁護を受けてゲームを進めるプレイ・スタイルのことだ。主に女性が姫プの対象となる。
曲中に湊あくあが“かっこいいね”、“大好きだよ”などと発言するセリフ・パートは、まさに男性に姫プをされる女の子のようなテンション感だ。
Bメロとサビで目立つメロディックなシンセ・ベルの音は、湊あくあの歌声のかわいらしさや楽曲のキュートな世界観をさらに増幅させているようで印象的だ。ボーカルのメロディには、思わず口ずさみたくなるようなキャッチーさがある。
また、水滴が落ちるような音や“パチッ”となるフィンガー・スナップのような音が随所で採用されており、ASMR的な聴き心地の良さがあるのも魅力の一つ。全体を通して跳ねるようなノリの良いリズム感が聴いていて楽しい。
ただ、<ねえ キャリー お姫様のあなたが いつかありふれた幸せで 満たされたらいいのにな><王子様が来ないなら いつか人並みの優しさで 救われたらいいのにな>というように、つづられる歌詞の内容は切なげだ。MVにも主人公の心の闇を思わせるような描写があり、姫プされる主人公の心情について、さまざまな解釈ができそう。
湊あくあは主にゲーム配信者として活動するVTuberであるというのも、本人と楽曲とで“ゲーム”という共通項があり、楽曲の世界観がより深まっている。ピノキオピーの得意とするエレクトロ・ポップ的なサウンドと、湊あくあの奇麗な歌声の掛け合わせが楽しめるこちらの楽曲。ぜひ、聴いてみよう!
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