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“週間人気ボカロ曲”まとめ通信 2023年10月6日〜10月13日（稲葉曇／ピコン／原口沙輔）

2023.10.13 UP

Text：Mizuki Sikano　※メイン画像引用元：YouTubeサムネイル（リンクは文末に）

今週よく聴かれた最新ボカロ（広義）曲を３つ選んでお送りします。紹介するのは、2023年10月6日〜10月13日の1週間でニコニコ動画、YouTubeなどの動画プラットフォーム上に投稿された注目のボカロ曲たち（編集部調べ）です。愛を込めて、毎週通信！

今週リリースでよく聴かれたボカロ曲は？

今週リリースでよく聴かれたボカロ曲は？

plug+（ぷらぷら）編集部のMizuki Sikanoです。今週リリースされた最新のボカロ曲の人気曲を、紹介していきます！

その前に……、

■特集『初音ミク、16歳』

■plug+（ぷらぷら）ネット音楽学！『＿＿(アンダーバー)が解説する歌ってみたの作り方』動画セミナースタート！

■ボカロP、歌い手、絵師などクリエイターがつながるサービス＝MECREとの連載『×××とMECREの音楽』！

要チェック！

稲葉曇「電気予報 feat. 初音ミク」

　ポケモンと初音ミクの音楽コラボプロジェクト『ポケモン feat. 初音ミク Project VOLTAGE 18 Types/Songs』のために稲葉曇が書き下ろした楽曲。可愛ユキを主人公にすることの多い稲葉が、初音ミクのみで曲を作るのはとても珍しい。

　2番以降からのメロディや音色はアンニュイかつ軽やかで、初音ミクの乙女なムードと親和性が高くなっているように感じられる。

ピコン「シャングリラ ft. 羽累」

　レゲエやスカをほうふつさせる裏拍ノリのピアノコード、ブラスのソロやミッドの効いた重めのギターに、電子ボーカルである羽累の強気な声が重なる。羽累のピッチなども揺らして人間と近いニュアンスを加えることで、オケから香る気怠さやグルーブともなじんでいる。全体的に洒脱感が生まれるような演出がされていて良い。

原口沙輔「ホントノ – 重音テト」

　奇想天外な音使いとサンプリングで心地良いカオスを生み出し、突然拍を止めるなどのユニークなリズムアレンジで聴者を喜ばせてくれるボカロP、原口沙輔の新曲。MVに映される言語のような記号も気になるところだが、指ダンスもなかなかの謎。映像のコラージュの音が音楽にも組み込まれている箇所があるので、MVと音楽の関連性が深いところが良い。

来週もまた来てね！

引用元①：https://youtu.be/Imcr7rsBxsc?si=v7-_bl7fevZ2Rw8N
引用元②：https://youtu.be/OwmCjPpZmFw?si=0_7Lv1vUemXtApFa
引用元③：https://youtu.be/1zpRpiau-Zg?si=Ok21xiRPBEXYU2RB

プロフィール

Mizuki Sikano／鹿野水月

plug+コンテンツ・ディレクター

ボカロ曲研究家。ライター／DJ／バンドマン／ギャルとしての学生時代を経て、リットーミュージックに新卒入社し、書店営業1年、サウンド＆レコーディングマガジン編集部に3年在籍、2022年からplug+のコンテンツ・ディレクションを担当。ボカロ曲以外にも、邦ロック、UKロック、UKハウス、北欧ディスコ、フレンチ・ポップを好む雑食。