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企画・インタビュー:Mizuki Sikano(plug+編集部)

(初心者向け)ASMRに必要な機材と選び方

ASMRに必要な機材をすべて挙げるとすると、どのようになりますか?

私の環境では、
・カメラ
・照明
・撮影用背景用紙(黒)
・マイク+マイク・スタンド
・オーディオ・インターフェース
・パソコン
・動画編集ソフト
・DAWソフト

を用意しています。

ASMRに必要な機材って多いんですね!実際にはどんな機材を使っていますか?

カメラを始めたころは録画機材を持っていなく、APPLE iPhone 8のインカメで撮影していました(笑)。現在は、SONYのデジタル・カメラZV-1を使用しています。

ASMRで最重要なのは録音機材なので、良い音で録りたいと思い、最初にハンディ・レコーダーZOOM H6を導入しました。

最後に映像と音声をくっ付けるために、パソコン+動画編集ソフト、音声のノイズ処理などのためにDAWソフトが必要ですよ。最近は有料のAPPLE Logic Pro(編註:音楽制作で録音やMIDI打ち込みを行うを可能にするDAWソフトの一種)を使っています。

では最低限、必要な機材を挙げるとすると?

録画はスマートフォンのカメラを使用するとして……あとはパソコン、ハンディ・レコーダー、音声編集はAudacityなどの無料ソフトを用意すれば、とりあえず始めることはできると思います!

ASMRをはじめる最小限セットの考え方

ASMR初心者は最初の録音機材をどのように選べば良いですか?

私が思うに、購入プランは3通りあると思いますね。

①ハンディ・レコーダーのみを買うこと。
(ハンディ・レコーダーでの録音データをパソコンにUSB転送)
②USBマイクを買うこと
(パソコン内のDAWへ録音)
一つ目と二つ目のプランでASMRを開始できます。
③マイクとハンディ・レコーダーを組み合わせて買うこと。これはハンディ・レコーダーをオーディオ・インターフェース(編註:マイクから音声信号をパソコンに取り込む機材)代わりにしてマイクを接続できるおすすのやり方です。

きつねおすすめ3つのASMRセット

ハンディ・レコーダーやUSBマイクを買えば、オーディオ・インターフェースを購入しなくても大丈夫、という利点がありますね。

はい。ただ“USBマイクだけだと、その後の展開が限られてしまうことは、最初に知っておくべきですね。

その点、ハンディ・レコーダーを買っておくと、後々バイノーラル・マイクが欲しい!と思ったときなどに、新しくオーディオ・インターフェースを買わなくても済みます。

ASMRを始めることができてからも、いろいろと苦労はしましたか?

最初のハンディ・レコーダーH6は、付属マイクがバッテンの形で「XY式ステレオ・マイク」なんです。当然、この形式だと、機材の左右から声を発してもはっきり音が左右に分かれなくて……

今なら分かるのですが当時は分からなくて。お恥ずかしながら、H6の左右で顔を振りながら喋っていた時期があります(苦笑)。

“あれ思ってたのと違うぞ?”と(笑)
その付属マイクの“音が左右に分かれない問題”を解決するべく新たにマイクを購入したのですか?

そうです! バイノーラル・マイクのHEADREC BINAL 2を買いました。だから最初使ったとき“ちゃんと音が左右に分かれる〜!”みたいに感動したのをよく覚えています。

できることが格段に増えてきて、次は画面にマイクを映さないことで耳を触っているような感覚を助長する動画を撮りたかったので、ペンシル型コンデンサー・マイクのRODE NT5を購入しました。どうしてもカメラ横の位置にマイクをセットする必要があって、バイノーラル・マイクでは不可能ということになったんです。

ASMR動画にトレンドはある?

きつねさんはASMRの動画内容をどのように考案していますか? 何かトレンドなどはあるのでしょうか?

ネタの面では、韓国発で食事の咀嚼音を録音する”モッパン動画”などの人気は強まっているなと思います。ただ私はそういうものに影響を受けるというよりかは、自分自身が良い音だなと思うものを、皆さんにも聞いてもらいたくて動画を作っていますね。

音の面で注目することが多くて、ASMR動画でのマイクのトレンドはあると思っています。自分もよくASMR動画で使っているマイクを見て参考にしますね。最近だとUSBマイクのBLUE MICROPHONES Yetiをよくお見かけしていたので、私も気になってこの前購入しました。

ASMRist同士で意見交換したりするのですか?

コラボとかじゃないと直接話す機会がなかなかないんですね。以前、HIRO ASMRさんとコラボしたときに使用機材の話をしたぐらいでしょうか。

ASMRをやり続けていると“より良い音にしたい!”という気持ちがどんどん膨らんでいくんですよね。つくづく、機材は沼だと思います。

続きは、次のページ

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