企画・インタビュー:Mizuki Sikano(plug+編集部)
目次
ASMRにおすすめなUSBコンデンサー・マイク
次はUSBコンデンサー・マイク5種類を試していきましょう!
USBコンデンサー・マイクとは、USBケーブルでパソコンに直で接続できるコンデンサー・マイクのことです。オーディオ・インターフェースを購入せずに録音を開始できる点が魅力だと思います。
私がUSBコンデンサーを購入したときはハンディ・レコーダーやオーディオ・インターフェースは既に持っている状態でした。
BLUE MICROPHONES Yetiの動画を見て、“この音欲しい!”と思い買いました。今回は「香水瓶を転がす音」をすべて単一指向で試して、音の違いを比較しようと思います!
TASCAM TM-250U
ささやき声を録音していたときに、ブレスの細かいニュアンスをしっかりと再現してくれたので、息を吹きかけるASMRに向いているように感じました。値段も高くないので、今回のラインナップの中ではコスト・パフォーマンスに優れていると感じます。
TASCAM TM-250U
オープン・プライス(市場予想価格:5,940円前後)
重量:439 g 指向性:超単一 出力:USB Type-C、ステレオ・ミニ(3.5mm)
製品情報:https://tascam.jp/jp/product/tm-250u/top
AUDIO-TECHNICA AT2020USB-X
AUDIO-TECHNICAのマイクの音を以前聴いたときに感じた重厚感のあるサウンドを、AT2020USB-Xからも聴くことができました。比較的丸くてウォームな音がするのと、筐体下部に仕込まれた照明が奇麗なのが魅力です。
AUDIO-TECHNICA AT2020USB-X
価格:19,580円
重量:373g 指向性:単一指向 出力:USB Type-C
製品情報: https://www.audio-technica.co.jp/product/AT2020USB-X
HYPERX QuadCast S
まずパッと見た感想から、グラデーションで変化していく照明が鮮やかで奇麗ですね。肝心な音については丸みがあるなと思ったのと、単一指向でささやいた際に脳の中心辺りに響くような定位感が印象的でした。
HYPERX QuadCast S
価格:21,300円
重量:254g 指向性:ステレオ、単一、双指向、無指向 出力:USB mini B(5ピン)
製品情報:https://row.hyperx.com/ja/collections/microphones/products/hyperx-quadcast-s-usb-microphone
購入用リンク:https://amzn.asia/d/3eGAD8r
BLUE MICROPHONES Yeti
私も最近購入したマイクです。ASMR界隈でも評判が良いからか、今のトレンドになっていてよく見かけます。3つのマイク・カプセルを搭載しているからか、単一指向でも動きながら音を発したときにはっきりと動きを再現して録ることができます。音が太いので、指でのタッピングや摩擦音を気持ち良い音で録ってくれる印象です。
BLUE MICROPHONES Yeti
価格:21,780円(参考価格)
重量:550g 指向性:ステレオ、単一、双指向、無指向 出力:USB mini B(5ピン)
製品情報: https://www.bluemic.com/ja-jp/products/yeti/
BLUE MICROPHONES Yeti X
Yetiの後継機で最上位機種。Yeti Xはシリーズならではの音の太さを特徴としつつ、高域などがさらにクリアになっていると思います。Yetiよりもマイク・カプセルを1つ増やして計4つを搭載しているからか、動きながら音を発したときの音の輪郭もよりはっきりと強く感じられると思いました。
BLUE MICROPHONES Yeti X
価格:28,380円(参考価格)
重量:519g 指向性:ステレオ、単一、双指向、無指向 出力:USB mini B(5ピン)
製品情報: https://www.bluemic.com/ja-jp/products/yeti-x/
ASMRにおすすめなコンデンサー・マイク
自宅で音楽制作をする方々にはおなじみの、ラージ・ダイアフラムを装備するサイドアドレス型コンデンサー・マイクですね。中にはスモール・ダイアフラムのモデルもあります。大きいダイアフラムを搭載するメリットは“高い感度”で豊かな音を録ることができること。
ボーカル録音のために開発されているため中域の質感や高域の再現度を重視しているモデルがよく見られます。使用のためには+48Vファンタム電源の供給が必要……つまり“+48V”と書かれたボタン付きのオーディオ・インターフェースかレコーダーが必要と覚えておいてください!
コンデンサー・マイクは、指向性(編註:収音範囲の方向性)が単一(編註:正面)のみのモデルも多いですが、設定によってさまざまな方向の音を録音できるものもあります。
ただ、全指向(編註:すべて)のように収音範囲が広いと空間のさまざまな音を収めてしまい、本当に録りたい音はぼやけてしまうこともあるので注意してみてください。今回は単一指向のコンデンサー1本を使い「ふわふわ〜と息を吐く音」で比較していきたいと思います。
AUDIO-TECHNICA AT4040
音が太くダイナミックに聴こえてくるので、AUDIO-TECHNICAらしい重厚感をAT4040からも感じます。中域辺りが豊かに録れるので、全体的な音の重心は低めに感じます。
AUDIO-TECHNICA AT4040
価格:38,280円
重量:360g 指向性:単一 出力:XLR
製品情報: https://www.audio-technica.co.jp/product/AT4040
購入用リンク:https://amzn.asia/d/33rgyRr
EARTHWORKS Icon Pro
この銀色の筐体のフォルムとデザインに未来感があり、宇宙っぽいのが個人的に最高だと思いました。音はクリアなのでエア感なども気持ち良く録ることができます。マイクには直付け~少し離したぐらいの近距離で録音すると良さそうです。
EARTHWORKS Icon Pro
定価:84,480円
重量:680g 指向性:単一指向 出力:XLR
製品情報: https://www.minet.jp/brand/earthworks/icon-icon-pro/
NEUMANN KMS105
クリアでリッチな音はさすがNEUMANNだと思います。細かく言えば、丸くてウォームで奇麗な良い音といった印象です。今回唯一のハンドヘルド型コンデンサー・マイクということで、ライブの大音量にも耐えられるこのマイクの構造上オンマイクで声を録りたいときに最適だと思いました。
NEUMANN KMS105
オープン・プライス(市場予想価格:100,430円前後)
重量:298g 指向性:超単一 出力:XLR
製品情報: https://ja-jp.neumann.com/kms-105
LEWITT LCT 640 TS
ささやき声を発したときに吹かれ(ポップ・ノイズ)に強いのが魅力だと思いました。基本的にナチュラルな音ですが、クリアな抜け感と艶感があるので、たまにキラッとする印象もあります。
LEWITT LCT 640 TS
定価:126,500円
重量:425g 指向性:超単一、単一、ワイド単一、双指向、無指向 出力:XLR
製品情報: https://www.lewitt.jp/microphones/lct-recording/lct-640-ts
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