企画・インタビュー:Mizuki Sikano(plug+編集部)
睡眠導入、ストレス発散などにも効果があると噂の音フェチ向け「ASMR動画」が、世界中でジワジワとファンを増やしている。最近は韓国アイドルや俳優もASMRを行っているので “自分もASMR動画を作ってみたい!”と思う人も増えているはずだ。
本企画で、ASMR系YouTuberきつねにインタビューし、ASMR動画の制作のために必要なことを三部構成(①必要機材類、②おすすめマイク、③音声編集/ノイズ処理)でお届けしてみる。
目次
ASMR系YouTuberきつねインタビュー
この企画では、ASMRを始めるために必要なことを3部構成でたっぷりと聞いていきます……夜な夜な動画を観てあこがれていたので、ワクワクが止まりません! まずは自己紹介をお願いします。
きつねです! YouTubeでASMR動画を発信する「ASMRist(読み:アスマーリスト)」として活動しています。この企画で18種類のマイクを実際に試せるのがとても楽しみです。
ASMR動画の発信者をASMRistと呼ぶのですね。きつねさんがASMRをやってみようと思ったきっかけは何でしたか?
私、元々はコスプレイヤーを4年ほどしていたんです。でもコスプレについてはやりたいことをやり切ってしまって、“また新しいことを何か始めたいなぁ”と思っていたときに、ASMR動画と出会いました。
ASMR動画と言っても、睡眠導入系、咀嚼音系、音フェチ向きなど広範囲に渡りますよね。きつねさんの動画は、個人的に音フェチが唸る系だと感じています。
私は食事系はやらないんですよね。自称“近距離型”の音フェチ動画を多く作っていて、わりとマイクを直接触ったり、物理的に何か押し付けてみたりすることが多いなと思っています。
だから、マイクのポップ・ガードの表面を撫でたり、マイクの構造を生かしたASMRをするので、どんなマイクを使うかはかなり大事になってくるんです。
ASMRとは?
そもそもASMRとは、どういうことなのでしょうか?
ASMRは、Autonomous Sensory Meridian Response(編註:自律感覚絶頂反応の意)の略と言いますが、ASMR動画は、聴覚や視覚などの刺激により、視聴者が心地良い感覚を味わえるコンテンツのことを指します。
端的に言えば、“ゾワゾワ、ゾクゾクする感覚のこと”ですね。海外だと「チクチク」とか、「ティングリング」と言ったりします。その感覚がリラックスやストレス解消の効果を生むため、それを促す“ASMR動画”が注目されるようになりました。
きつねがASMRを始めたきっかけ
ASMR動画を見ていると不思議と自分もやりたいと思うのですが、きつねさんがASMRを始めたきっかけもそうでしたか?
はい。最初は環境音などを聞いていたんですけど、YouTubeのおすすめで「マウス・サウンド」を配信する中国人の方の動画が出てきて、めちゃくちゃゾワゾワしたんです。何じゃこりゃ!って思っているうちに、だんだんと自分もやってみたいと思いました。
ASMR動画を作り始めて、最初に直面した悩みはどんなことでしたか?
まず、ASMRに必要な機材が何なのか分からなかったですね。なので、“自宅録音 機材”などとYouTubeで検索して音楽制作に必要な機材の参考にしました。
その後も、何か解決したいことがあれば、例えば、音声編集のノイズの除去を知りたいので、“音声編集ソフト フリー”と検索して、紹介されている中で無料で使えたAUDACITY Audacityを使ったり。
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