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“週間ボカロ曲”まとめ通信 2023年6月9日〜6月16日（john／香椎モイミ／きくお）

2023.06.16 UP

Text：Mizuki Sikano　※メイン画像引用元：YouTubeサムネイル（リンクは文末に）

今週よく聴かれた最新ボカロ（広義）曲を３つお送りします。紹介するのは、2023年6月9日〜6月16日の1週間でニコニコ動画、YouTubeなどの動画プラットフォーム上に投稿された注目のボカロ曲たち（編集部調べ）です。愛を込めて、毎週通信！

今週リリースでよく聴かれたボカロ曲は？

今週リリースでよく聴かれたボカロ曲は？

plug+（ぷらぷら）編集部のMizuki Sikanoです。今週リリースされた最新のボカロ曲を、紹介していきます！

plug+では、『超ボカニコ2023 Supported by 東武トップツアーズ』に出演したボカロPたちのインタビューを続々更新中！チェックしてみてください。

john「グッド・バイ / 夢ノ結唱ROSE」

ボカロとデジタル感満さいのサウンドで紡ぐSF

MVでは日常を打ち壊す“宇宙人襲来”をキッカケに、学生たちがあらゆるモノやコトとお別れをしてもなお、自分と向き合う健気な姿が描かれている。おそらく円盤が現れるところから最後まで鳴り続けるデジタルシンセのシーケンスは宇宙人の支配力を示しており、冒頭からその背景で鳴り続ける歪みギターは人間たちの感情を表しているのではないかと受け取れる。

香椎モイミ「カレンの清掃 feat. 星界」

優雅な三拍子のビートに乗せられた叙情的なピアノ

円舞曲で用いられることの多い三拍子で、MVに描かれるお嬢さまにぴったりとハマるような優雅なムードを生み出している。その三拍子を描くのは電子音によるビートで、その上に叙情的なピアノメロディが乗ることで音楽的に感情移入しやすい作りになっている。

きくお「見つかんない見つかんない」

拍子を変えずに民族音楽とダンスを1曲で描く

躍動感を持って前へ進んでいくような8分の6拍子がこの曲の民族音楽的ムードを高めている一番の理由だが、サビでは1小節中に2拍で大きく波打つようなバスドラを打つことで、ダンスミュージック感と歌メロのキャッチーさを強める演出がされている。

来週もまた来てね！

引用元①：https://www.youtube.com/watch?v=SATtzPVkIkA
引用元②：https://www.youtube.com/watch?v=N_xJUP8o8Nw
引用元③：https://youtu.be/Y0QRqzkuhJg

プロフィール

Mizuki Sikano／鹿野水月

plug+（ぷらぷら）プロデューサー

ボカロ曲研究家。ライター／DJ／バンドマン／ギャルとしての学生時代を経て、リットーミュージックに新卒入社し、書店営業1年、サウンド＆レコーディングマガジン編集部に3年在籍、2022年からplug+のコンテンツ・ディレクションを担当。ボカロ曲以外に、テクノ、邦ロック、UKロック、UKハウス、北欧ディスコ、フレンチ・ポップを好む雑食。