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文:鹿野水月  ※メイン画像引用元:YouTubeサムネイル(リンクは文中)

2025年も残り6日! 今年の締めくくりに、2025年人気を集めたボカロ名曲(26曲)を時系列順で振り返ってみよう。さらに別のページでは、ボカロP、歌い手、クリエイターの方々20名に「個人的に魅力を感じたボカロ曲」をアンケート形式で教えてもらったので、ぜひチェックしてみてほしい。

【こちらもチェック!】
2025年 ボカロ曲選 -現役ボカロP/歌い手/クリエイター20名が選ぶ“めっちゃ刺さったボカロ曲” 編-

ボカロP、歌い手、クリエイターとして大活躍している20名に「個人的に魅力を感じたボカロ曲」をアンケート形式で教えてもらいました。

 2025年も残り6日ですね! 今年の締めくくりに、2025年人気を集めたボカロ名曲(26曲)を時系列順で振り返ってみましょう。今年は『The VOCALOID Collection』も安定で二度開催され、しぐれういをモデルにしたバーチャル・シンガーVoisona 雨衣の発売、映画『劇場版プロジェクトセカイ 壊れたセカイと歌えないミク』の公開などがありました。

 別のページでは、ボカロP、歌い手、クリエイターの方々20名に「個人的に魅力を感じたボカロ曲」をアンケート形式で教えてもらったので、ぜひチェックして2025年のボカロを感じてみてほしい。

……ということで、2025年1月〜12月でYouTubeやニコニコ動画にアップされた中から、話題を集めたボカロ人気曲25選を紹介していく!

目次

2025年上半期(2025年1月〜6月)ボカロ人気曲

※再生数は2025年12月24日時点のものです。

TAK「LEMON MELON COOKIE feat. 初音ミク」

 asmiなどへの提供も行っている、韓国の音楽プロデューサー/ボカロPのTAKによる楽曲。レモン・メロン・クッキーという語感の良さと、リズミカルにリフレインするサビの歌メロの中毒性、シーンの音楽へのリスペクトを感じるアレンジに、オケのピアノ・コードなどに洒脱感で異彩を放っている。

SAWTOWNE「Confessions of a Rotten Girl ft. 初音ミク」

 自制が効かず、BLの沼にハマっていく腐女子の心情を劇的なエレクトロに乗せた曲。16分音符で縦に入るシンセ・コードのカラフルさと、中央に君臨する太いベースのドライブ感が組み合わさり、踊れる、叩ける、音ゲー的アレンジに仕上がっている。

Atena「踊っチャイナ / 初音ミク, 重音テトSV」

  「メズマライザー」以降より目にするようになった、初音ミクと重音テトのデュエット・ソングだと思って聴き始めるのだが、各楽器パートのメロディーがどれも秀逸であることや、<踊っチャイナ>というワードなどポップ・ミュージックとしての強度が高いところが魅力の楽曲になっている。

DECO*27「テレパシ feat. 初音ミク」

 数秒ごとにボカロ曲などの歌詞やMVのネタのサンプリングが詰め込まれており、無心で聴いていても良い曲なのだが、ひたすら考察しながら聴くとより楽しい曲。普段のDECO*27の仕事を拝んでいる我々にとってこの曲は、数少ない脳内を覗ける機会という気もしてくる。相当アイディアで混雑しているのかもしれない。

柊マグネタイト「雑魚 / 亞北ネル」

 「ざぁこ」の炎上を受けて、歌い手を亞北ネルに変更するなどして新たに公開されたのが「雑魚 / 亞北ネル」。<ざこ>をひたすら繰り返すため誰でもすぐに歌えそうな歌と、踊りたくなる振り付けはボカロや彼のファンだけでなく動画クリエイターにも刺さるだろう。

雨良「ダイダイダイダイダイキライ – 初音ミク VS 重音テト」

EDMとキャッチーな振り付けの魅力と、サビのボーカル<ダイダイダイダイダイキライ>がキーから大胆に逸れたメロディーになっているなど、人懐っこさと親しみにくい違和のバランス感が魅力的な楽曲。暗闇まよいが手がけた、初音ミク VS 重音テトで互いに見せる挑戦的なゲス顔も堪らない。

Azari「D/N/A – 重音テト, flower」

 ここにいる自分、鏡の向こうの自分と、自分の中にある二つの人格をflowerと重音テトの二つの声で表現しているように受け取れる。また、トラップのビートにゴシックで退廃美を感じさせるMVを掛け合わせるセンスも魅力的。

KAT x Aku P「Affection Addiction ft. POPY」

 英詞の曲で、四つ打ちに極悪ビートが絡み付き、ユーロビートのようにとめどなく流れるメロディーの波を存分に浴びることができる。キックの存在感が大きいので全体的に疾走感があってパーティー向きの一曲。

しゃいと「聖人君子でありたい / 重音テトSV」

 キャラデザインのダルトーンのように落ち着いたEDMをベースに、ピアノ・バッキングやアコースティック・ギターのリフなどが重なり、演奏性、感覚的な表現が肝になっている曲。聖人君子でありたいという重音テトはどのような嘘を隠しているのか、もしくは聖人君子であろうとする行為そのものが嘘なのかを、聴きながら考えさせられる。

フレーヴァー・フォリィ「Static ft. Hatsune Miku」

 1990年代カートゥーンや、平成初期の子供向け番組を現代から見たときの荒削り感や、低解像度ならではのゆっくりとした動き、ローファイなサウンドなど、ノスタルジックな要素で構成されている。それらに、現代的もしくは未来感の強い初音ミクが組み合わさることで、独特の違和感が生み出されている曲。

吉本おじさん「お返事まだカナ💦❓おじさん構文😁❗️ / 雨衣」

 謎の自信を抱えて女の子に迫り来る中年男性の有害性を、好奇心任せに実態調査するという若干底意地の悪い女の子の目線で歌にしている。どっちが悪いか、などという問題ではない曲。TikTokなど縦型動画制作のネタとして刺さり、多くのダンス動画が投稿された。

ピノキオピー「T氏の話を信じるな feat. 初音ミク・重音テト」

 宗教など信じるものにより、何が正常であるか、狂っているかの判断が困難になり、歪んでいく現実を描きながら<信じるな>と歌う曲。これまでも人間の欲望や社会風刺、正義の存在の不確かなど、答えの出ないものをテーマにしてきたピノキオピーならではの曲。

Jamie Paige & OK Glass「BIRDBRAIN (w/ OK Glass) feat. Kasane Teto」

 エレクトロからロック・サウンドまで、そしてVOCALOIDからSynthsizer Vまであらゆる歌声ボイスを使用してボカロ曲を作っている海外勢ボカロPの一人。ソウルフルなベースにカラフルなエレクトロ・サウンドが重なるグルービーな楽曲。

続きは、次のページ

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