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Text:Mizuki Sikano

国内外のアーティストが出演する音楽フェスティバル、フジロック。初日から2日間、苗場の洗礼的な大雨を浴びることもなく、アウトドアでの飲食を楽しみ、既に足底腱膜炎状態だったplug+編集部員。参戦時間を、1日目は11時〜、2日目は12時〜、3日目は13時〜……と分かりやく後ろにずらしながらも、最後までアーティストの使用機材を観察していました。ひたすら目視で確認した楽器たちを紹介しますので、参考にしてください!

フジロック2022年3日目(7/31)

JAPANESE BREAKFAST(読み:ジャパニーズ・ブレックファスト)

ということで、13時からのGREEN STAGEには、アメリカ出身ミシェル・ザウナーのソロ・プロジェクト=JAPANESE BREAKFASTが登場。編集部員の参戦時間が遅延としているとはいえ、苗場食堂のとろろご飯+けんちん汁持参でジャパニーズ・ブレイクファストに間に合っていれば、何となくいろいろなことが丸く収まっている感じがする。

とろろでちょっと口がかゆいが、負けじとステージ上を眺めていると、シンセのSEQUENTIAL OB-6が見えたりして、早速データ採取ができて喜んでいたのだが……それよりもあの“ミシェル・ザウナーの犬のトップスは何なん!?”という好奇心が勝つ。常人にはどうせ似合わないんだから調べてもしょうがないとは思いつつ、調査!

NODRESS White poodle tube top

意外と早く発見。NODRESSというブランドの「Pet Me」というシリーズの「White poodle tube top」というトップスのようだ。地味服着用の編集部員には追いつけない刺激的なセンスの衣装をイージーに着こなし、ラブリーなボーカルを披露していたミシェル。途中では香港の恋愛映画『恋する惑星』のテーマ・ソングの原曲である、クランベリーズ「Dreams」のカバーを披露し、会場を沸かせた。

Japanese Breakfastの使用ギターはFENDER Jazzmaster

ROUTE 17 Rock”n”Roll ORCHESTRA(読み:ルート・セブンティーン・ロックン・ロール・オーケストラ)

GREEN STAGEの15時(同じ場所でのほほんとしていたのがバレる)。ドラマーの池畑 潤二率いるフジロック発オリジナル・バンドが、ROUTE 17 Rock”n”Roll ORCHESTRA。ゲスト・ボーカリストとして、UA、中納良恵、トータス松本が登場。初日に小雨なら一瞬浴びていたものの、3日目にして初の“本格的”大雨に降られてしまった。しかし、そんな中でトータス松本が「バンザイ ~好きでよかった~」を披露すると、雲が動いて止むという奇跡に驚かされる。バンザイ!

ピアニストの丈青が使用しているのはKORG Grandstage、オルガンは細海 魚さんが弾いており、機材はHAMMOND XK-5だったと思われる。トランスを搭載している本格的なオルガンなのに、リア・パネルにUSB端子がありパソコンと接続できるモデルだ。弾けないけど欲しい!

マカロニえんぴつ

16時のRED MARQUEEではマカロニえんぴつがライブ。初のフジロック出演にして安定した演奏を見せてくれた。「洗濯機と君とラジオ」に始まり、CMにも起用されている「たましいの居場所」やヒット曲である「なんでもないよ」を披露するシーンでは、会場の観衆もエモーショナルな楽曲の雰囲気に体を委ねてノっていた。

キーボーディスト長谷川大喜は、SEQUENTIALProphet XNORD Nord Electro 3YAMAHA CP88を使用。

PUNPEE(読み:パンピー)

17時のGREEN STAGEには、ラッパー/プロデューサーのPUNPEEが登場……かと思いきやまさかの偽物(笑)。そんな演出初めてで、周囲の騙された観客たちとともに若干困惑していたが、本物がラップでガシガシ盛り上げていく。ちなみに、この特殊メイクを手掛けたのは自由廊。中の人は一体誰だったんだ!

DJ3名+生ドラム1名という珍しい編成で、バックDJは原島宙芳、DJ ZAI、Illicit Tsuboi、ドラマーはなかじまはじめだった。

ZAIのDJミキサーは、おそらくPIONEER DJ DJM-S9だろう。

ゲストでBIMが登場し「BUDDY feat.PUNPEE」を披露した後、ちょっとした話芸を挟んでからZEEBRAが登場してBIMとPUNPEEのEP『焦年時代』収録の「Jammin’97 feat.ZEEBRA」を演奏した。

またMCを挟んで、PUNPEEが自らE-MU SP-1200について紹介。「通すとめっちゃ太くなる」と語られたSP-1200は、1990年代に活躍したヒップホップのレジェンドたちが好んで使ったサンプラーで、ここに音を取り込むとローファイになったり独特の倍音が加わり“良い感じ”になる。当日使っていたSP-1200は、バックDJのIllicit Tsuboiの私物とのこと。PUNPEE自ら小さなボタンを叩き演奏していた。

前身となるSP-12ならば、デジマートで発見。だいぶレア。

続きは、次のページ

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