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“週間ボカロ曲”まとめ通信 2023年4月14日〜4月21日（煮ル果実／なきそ × のう／Kai）

2023.04.23 UP

Text：Mizuki Sikano　※メイン画像引用元：YouTubeサムネイル（リンクは文末に）

今週よく聴かれたボカロ（広義）曲をまとめてお送りします。紹介するのは、2023年4月14日〜4月21日の1週間でニコニコ動画、YouTubeなどの動画プラットフォーム上に投稿された注目のボカロ曲たち（編集部調べ）です。愛を込めて、毎週通信！

今週リリースでよく聴かれたボカロ曲は？

今週リリースでよく聴かれたボカロ曲は？

plug+編集部のMizuki Sikanoです。今週リリースされたボカロ曲を紹介していきます！その前に今週（2023年4月14日〜4月21日）は、

・Synthesizer V AI 重音テトが4/27に発売
・来週の土日はニコニコ超会議！
・ビルボードのボカロ・ランキングでゆこぴ「強風オールバック」が二週連続首位獲得……etc.

このような出来事がありましたね。余談はここまでにして、今週もボカロ曲を紹介してまいります(｀_´)ゞ

煮ル果実「アメリwith Flower」

煮ル果実が描くちょっと前向きなクライマックス

端切れの良いギターと四つ打ちビート、ハンドクラップやアコーディオンが鳴るポップな音楽性に反し、歌詞は自己嫌悪や反骨精神などがぐちゃぐちゃに混ざった感情が描かれている。

しかし終盤にかけて＜人生は恥による炎症＞とか、＜世界は飴細工の様に歪んで脆く濁ったまんま煌めいてるんだ＞など、どこか聴者を勇気づける言葉の数々が並んでおり、ポップな音楽性と調和してクライマックスを迎えていくところに感動を覚える。

なきそ × のう「オチは同じ / feat.歌愛ユキ」

孤独な少女メデューサをテーマになきそが作曲

イラストレーターののうによる“伝説の生物をモチーフに描いたキャラに曲を書き下ろしてもらう企画”＝レゾンデートル・シリーズの第三弾。楽曲はなきそが手がけている。

アレンジでは、ローファイなピアノ伴奏が鳴る可愛らしい部分、ヘビーなビートを基調とする部分が出現。このサウンドの二面性で、少女の性格が描かれているのが感じられる。

Kai「季節の頬とワンダーランド / feat. 初音ミク」

キラキラとフレッシュなエレクトロニック・ボカロ曲

この初音ミクのイラストのさくらんぼのように、キラキラとフレッシュでジューシーなエレクトロニック・サウンドを堪能できる楽曲。kaiらしいとも言える軽快でアップテンポなポップには、しなやかなグルーブや調声のボカロが重ねられており、非常に耳心地が良い。

来週もまた来てね！

引用元①：https://www.youtube.com/watch?v=8QAORkRx2vg
引用元②：https://www.youtube.com/watch?v=HTWW3xQ3ujM
引用元③：https://www.youtube.com/watch?v=Rjt6t5EESM8

プロフィール

Mizuki Sikano／鹿野水月

plug+（ぷらぷら）プロデューサー

ボカロ曲研究家。ライター／DJ／バンドマン／ギャルとしての学生時代を経て、リットーミュージックに新卒入社し、書店営業1年、サウンド＆レコーディングマガジン編集部に3年在籍、2022年からplug+のコンテンツ・ディレクションを担当。ボカロ曲以外に、テクノ、邦ロック、UKロック、UKハウス、北欧ディスコ、フレンチ・ポップを好む雑食。