Text:plug+(ぷらぷら)編集部
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【2024年最新 】現役ボカロP13人に聞く!音楽制作のときに、ヘッドホン派orイヤホン派?アンケート調査
現役ボカロP13人に、実際に音楽制作で使っているモニター機材とそれを選んだ理由、使用感についてアンケート調査。
目次
現役ボカロPが使用している人気DAW調査!
日々音楽制作に勤しんでいる、これから音楽制作を始めようとしている皆さんは、“ボカロPが実際に使っているDAWを知りたい”、“何のDAWが一番人気なの?”と思ったことがないだろうか。
今回はそんな皆さんのお悩みを解決するべく、ぷらぷら編集部が51人の現役ボカロPたちに、
①使っているDAWと購入理由
②そのDAWの好きなところ
③お気に入りの機能/内蔵音源/エフェクト
について、現役ボカロP51人にアンケート調査を実施!
結果としては、一位にSTEINBERG Cubase、二位にPRESONUS Studio Oneがランクインし、その二つのユーザーが過半数を占めた。
CubaseやStudio OneはほかのDAWと比べてシェア率が高く、気になったことや困ったことをネットで検索すれば、すぐにその解決策が出てくるといった情報量の多さ、安心感が選ばれる理由の一つのようだ。
ただABLETON Liveの人気も高く、そのほかにもまた違ったDAWを長年愛用していたり、制作用途別に複数のDAWを使い分けるボカロPも居た。
この記事では、現役ボカロP51人の実際に使用しているDAWと、お気に入りの機能/内蔵音源/エフェクトを、ボカロPが撮影した実際のスクリーンショット付きで紹介していく!
※掲載は五十音順になっています。
現役ボカロP51人に聞く!人気DAWアンケート調査(あ〜か)
R Sound Design
【Profile】バンド活動を経て単身で楽曲制作を行うアーティスト。動画サイトを中心に作品を発表。自身による歌唱、演奏、動画制作、各種デザインにも精力的に取り組んでおり、メジャー・アーティストへの楽曲提供や全国各地での音楽イベント出演なども行う。代表作は「帝国少女」、「flos」など。
「blender」初音ミク&MEIKO:https://youtu.be/SjSlCJG4CxU
●使っているDAWは? 購入理由も教えてください!
STEINBERG Cubase Pro 13(使用年数:6年)
一番の理由は、普及率が高くWeb上でのTipsが充実しているためです。また、メジャーなデバイスやプラグインとの相性も良いのではと考えて購入しました。
●そのDAWの好きなところは?
機能としては申し分なく、UIもシンプルで使い勝手も気に入っています。エフェクトや音源はもちろんのこと、オーディオのタイミング補正などが可能なAudio Warpなど高品位なツールも一通りそろっていて便利です。またオーディオ・データとMIDIのどちらも編集しやすく、僕のようなどちらも積極的に扱う制作スタイルだととても重宝しています。
●お気に入りの機能/内蔵音源/エフェクトを一つだけ教えてください!
ARAプラグインを使用する際に必要な、エクステンション機能です。僕は人による歌唱か合成音声かに関わらずボーカル処理ではCELEMONY Melodyneを使うことが多く、Cubaseはこうしたサード・パーティー製品との連携がスムーズでとても助かっています。ソフトウェアはアップデートによる機能の統廃合が流動的である点から、制作手法やツールにおいて常に代替案を意識して取り組んでいるのですが、この点においてはCubaseに強いアドバンテージを感じています。
市瀬るぽ
【Profile】ボーカロイドとエレクトロ・サウンドの融合を軸に、音色と歌声にこだわった楽曲を制作するボカロP。DJやライブでのパフォーマンスなど、インターネットを超えた独自の活動も展開している。
Ichinose LUPO Piano Arrange Album
『PIANISSIMO』
2024年8月17日発売予定
●使っているDAWは?購入理由も教えてください!
STEINBERG Cubase Pro 13(使用年数:2年)
友人のボカロPの多くがSTEINBERG Cubaseユーザーだったので、別のDAWから乗り換えました。
●そのDAWの好きなところは?
曲作りはもちろん、オーディオ編集の機能であるAudioWarp(タイミング補正機能)やVariAudio(モノラル音源用ピッチ/タイミング修正機能)が直感的で操作しやすく、音質への影響も最小限で、とても気に入っています。
●お気に入りの機能/内蔵音源/エフェクトを一つだけ教えてください!
Cubaseに付属しているプラグインの、Groove Agent(ドラム音源)がお気に入りです。本来はビート・メイキングのために使用されるプラグインですが、私はボーカル・チョップを作成するためによく使います。Sliceタブを開いて、任意のタイミングでオーディオをスライスすると、画面左側のインストゥルメント・パッドに自動で音がアサインされてMIDIノートなどで音を鳴らすことができます。作業効率がとても良いです。
164(イチロクヨン)
【Profile】2008年に「shiningray」でボカロPデビュー。 2011年に発表した「天ノ弱」は現在5000万再生を突破し、ボーカロイド史上に残る名作になっている。さまざまなアーティストやゲームなどへ楽曲提供も行う。
SEGA『maimai でらっくす』
言ノ葉Project 2ndシーズン BLACK ROSE提供楽曲
「地獄 」feat.鏡音リン/レン
:https://www.youtube.com/watch?v=qwPZG0x-os8
●使っているDAWは?購入理由も教えてください!
STEINBERG Cubase Pro 13(使用年数:約15年)
購入した機材に付属していたCubaseのLE版を試しに使ってみたのですが、それ以前に使用していたDAWと比べてCubaseのMixConsole ウィンドウの操作感が直感的で、何より昔よく使っていたMTR(マルチトラック・レコーダー)の使用感に近かったため、製品版を買いました。まだCubase 4の時代だったかと思います。
●そのDAWの好きなところは?
Cubaseを使い慣れ過ぎてしまい、ほかのDAWはもう直感的に扱えないので操作感の比較はできませんが、単純にCubaseのUIがお気に入りです。ネイビーのような、グレーのような色が基調になっています。昔にほかのミュージシャンからCubaseのUIに関して“仕事感がありすぎて嫌だ”と言われたことがあり、“なるほど、確かにそう感じる人も居るかもな”とは思いましたが、自分にはCubaseのシンプルで無機質な感じがとても合っています。また、WindowsとMacのどちらにも対応しているというのも、イケているポイントだと思います。以前はWindowsでCubaseを扱っていて、途中でAPPLE Mac Proに乗り換えたのですが、その際の環境移行もスムーズでした。
●お気に入りの機能/内蔵音源/エフェクトを一つだけ教えてください!
気に入っている機能は多くあるのですが、ほかの方と被らないであろうものをあえて選択すると、モノラルのデータを擬似的にステレオに変換することができるプラグインのMonoToStereoが気に入っています。いわゆるダブラーやステレオ・コーラスとも違い、揺らぎ感やコーラス感が少なく、ごく自然に広がったように聴こえるので、気に入っています。ROLANDのDimension D SDD-320のような雰囲気の音を想像してもらえれば近いと思いますが、MonoToStereoの方が飛び道具感がなく、ナチュラルな音を鳴らせます。
稲葉曇
【Profile】2016年より活動を開始。『The VOCALOID Collection ~2023 Summer~』(=ボカコレ2023夏)にて「リレイアウター」が1位を獲得した。主な代表曲に「ロストアンブレラ」、「ラグトレイン」がある。
2nd Album『ウェザーステーション』:
https://orcd.co/weatherstation
●使っているDAWは?購入理由も教えてください!
STEINBERG Cubase Pro 12(使用年数:10年)
YAMAHA VOCALOID4 Editor for Cubase(通称:ボカキュー)を使うために購入しました。またSTEINBERG Cubaseを使用しているユーザーが多かったことも、購入理由の一つです。当時はDAWに対してまだ不安が多かったので、情報が充実しているものを選びました。Cubaseの前はCAKEWALK Music Creatorという入門用のDAWを使っていました。
●そのDAWの好きなところは?
STEINBERG Cubase以外のDAWを現在使用していないので説得力が皆無ですが、Cubaseはとても使いやすいです! 未だにCubaseのすべての機能を把握することができていなくて、“こういうことができたら良いな”と思いネットでそのやり方を調べることがあるのですが、検索すれば大体そのやりたいことに関するページが出てきてくれるので、それがすごいところだなと思っています。“DAW上でボカロの調声ができる”という理由で購入してから何年も使っていますが、今ではいろいろなDAWで、プラグインとしてボーカル・エディターを使えるようになりました。ただ、曲作りを始めるタイミングがもっと遅かったら、また違うDAWを使っていたかもしれないです。
●お気に入りの機能/内蔵音源/エフェクトを一つだけ教えてください!
オーディオ・データを編集できるツールのサンプル・エディターが便利で、その中のAudioWarp(タイミング補正機能)とVariAudio(モノラル音源用ピッチ/タイミング修正機能)をよく使ってます。AudioWarpは、録音したギターのタイミングの修正によく使います。素材をすぐに編集でき、直感的に操作をすることができるところが良いです。VariAudioは、ボカロのピッチ修正で使います。 ボーカロイド自体のエディターでもピッチを調節することができますが、私はVariAudioで修正する前提で書き出すことが多いです。
いよわ
【Profile】2018年より動画投稿を開始。音楽/イラスト/アニメーションを一人で手掛けながらも、ポップさの中にディープな感情が迸る楽曲を制作している。はるまきごはん率いるインディー・アニメ・スタジオ“スタジオごはん”のメンバーとしても活動中。
ボカロPいよわの2年3か月ぶりの二枚組3rdアルバム
いよわ 3rd full Album『映画、陽だまり、卒業式』
:https://linkco.re/TUn58q53
●使っているDAWは?購入理由も教えてください!
PRESONUS Studio One(使用年数:6年)、ABLETON Live(4カ月)
メインで使用しているStudio Oneは無料版がきっかけで使い始めて、気に入ったのでそのまま有料版にアップグレードし今に至ります。Liveはまだ十分に機能を把握できていないため、ビート作成などで試験的に使用しています。
●そのDAWの好きなところは?
Studio Oneは基本的な操作をマウスで完了できるため、直感的で、初めてDAWを使う場合でも慣れやすい点が気に入りました。自分の場合、楽器のオーディオ録音および編集を頻繁に行っているため、低レイテンシーでの録音が可能なことにも助けられています。
●お気に入りの機能/内蔵音源/エフェクトを一つだけ教えてください!
内蔵の歪み系エフェクトBitcrusherをよく使います。さまざまな楽器に試しにかけてみて、よかった音を採用したりしています。 またStudio Oneは、CELEMONY Melodyneを低負荷で使用可能な点も気に入っています。Melodyneで楽器の音程を改造したりもしています。
いるかアイス/On Prism Records
【Profile】キラキラとした明るい楽曲やボカロ、音ゲーなどが好きなボカロP。音楽レーベル“On Prism Records”のディレクター、楽曲投稿祭『キラハピ』の主催を務めるほかにも、アーティストへの楽曲提供も行っている。
1st 女性ボーカル曲アルバム
『Angel Gelato』:
https://www.youtube.com/watch?v=9w9TqFQZ0qg
●使っているDAWは?購入理由も教えてください!
STEINBERG Cubase Pro 13(使用年数:6年)
元々APPLE MacBookでLogic Proを使用していましたが、パソコンの性能をコスト・パフォーマンス良く上げようと思い、Windowsのデスクトップ・パソコンへ移行しました。いろいろと調べていく中で“Windowsで使用できる一番使いやすそうなDAWはSTEINBERG Cubaseだ“と思い、選びました。
●そのDAWの好きなところは?
未だに私の知らない機能をたくさん兼ね備えている、多機能なところが好きです。また、直感的に使いやすいというのもポイントです。制作スタイルやジャンルを問わず、どんな音楽にも向いているDAWだと思います!
●お気に入りの機能/内蔵音源/エフェクトを一つだけ教えてください!
MIDIをポチポチ打ち込むのではなく、“C”や“Am”といった文字ベースのボタンでコードの打ち込みができるChord Assistantや、プロジェクトの一部または全体を半音単位で転調させることのできる移調トラック、モノラル音源のピッチ/タイミング修正ができるサンプル・エディターのVariAudioなど……お気に入りの機能がたくさんあります!
その中でも一番気に入っているのが、“コード・トラック”です。画面に表示されるいろいろなコードのルート音やテンションなどを選び、好きなコードを作成します。そうするとそのコードが文字としてトラック上に表示され、自分の作っている曲のコードが視覚的にもすごく分かりやすくなります。また、それをインストゥルメント・トラックにドラッグ&ドロップすることで、簡単にMIDI変換することもできます。Cubaseは、本当にコードに強いDAWです。
A4。/ TadanoKaede
【Profile】楽曲のノリの良さと、斬新な展開が特徴的なトラック・メイカー/ボカロP。シンガー・ソングライターの只野楓としても活動している。
●使っているDAWは?購入理由も教えてください!
STEINBERG Cubase(使用年数:3年)
DAWを購入しようと思った当時、“音楽 ソフト DAW”と検索して名前が出てきたのがCubaseだったような気がします。これを買ってしばらくしてから、DAWには結構な種類があることを知りました……。
●そのDAWの好きなところは?
“ザ・普通!”という感じが、逆に気に入っています。Cubaseのすべてを知っているわけではないのですが、とりあえず出来ないことがないのではないかと思っています。また有名なDAWなだけあって、分からないことが出てきても検索すればすぐに先人の残したTipsが出てきてくれるのでありがたいです。
●お気に入りの機能/内蔵音源/エフェクトを一つだけ教えてください!
ほかのDAWを触ったことが一切ないので、 もしかしたらCubase以外でも出来るかもしれませんが……“タイムストレッチしてサイズ変更”に大変お世話になっています。オーディオ・ファイルやMIDIのタイミングをワンクリックで編集できるので、 サンプルなどの切り貼りに重宝しています。
ガルナ(オワタP)
【Profile】社会人のボカロP。アーティスト名はガルナ。代表曲に「トルコ行進曲 – オワタ\(^o^)/」、「パラジクロロベンゼン」などがある。音楽制作のほかに、YouTubeではゲーム実況配信などもしている。
「はたらけばシアワセが待っている」 feat.オワタP(galaco(ギャラ子)、ZOLA Project KYO)
:https://www.youtube.com/watch?v=f2p613OKV90
●使っているDAWは?購入理由も教えてください!
INTERNET Ability 4.0(使用年数:INTERNET Singer Song Writer時代からだと18年)
大学で作曲をするサークルに入り、いろいろなDAWの体験版を触ったのですが、そのときに一番しっくり来たのがINTERNET Singer Song Writerでした。それ以降、Abilityシリーズが発売されてからもINTERNETのDAWをずっと使い続けています。
●そのDAWの好きなところは?
私はピアノ・ロール・エディターを使うことが苦手で、すべて五線譜で作曲をしています。Ability 4.0は五線譜の入力を直感的にすることができ、そこがとてもお気に入りです。Abilityシリーズになってからは、付属のVSTi(ビジュアル・スタジオ・テクノロジー・インストゥルメント)に関しても性能の良いものがそろっており、作曲初心者にも優しいDAWになっているのではないかと思います。
●お気に入りの機能/内蔵音源/エフェクトを一つだけ教えてください!
Abilityに内蔵されているEQ、Sonnox Equaliser And Filtersを多用しています。直感的に操作ができ、音も再生しながらスイスイと変えられるので、手軽に利用できます。
かいりきベア
【Profile】 人間に近い思考力を持ち、ボカロ曲などの音楽を生むベア。不思議なギター・サウンドを武器に聴く者の心を侵食する。
「病み垢ステロイド」feat.初音ミク:https://youtu.be/-Yx3LcfBbHs
●使っているDAWは?購入理由も教えてください!
STEINBERG Cubase 6.5からCubase 12へ乗り換え(使用年数:10年以上)
以前に組んでいたバンドのメンバーがCubaseを使用していたので、同じものを購入しました。当時はほかのDAWの存在も姿形もよく知りませんでした。私の目に映る世界には、Cubaseしかありませんでした。Cubase 12のみの使用歴は、1年です。
●そのDAWの好きなところは?
まず、Cubaseという、名称がかわいらしくて魅力的。ロゴも格好良いと思います。オーディオ・イベントたちが心地良いリズムを刻むかのように美しく映り、作業がしやすいです。また、操作や機能などで分からないことがあってもネットで調べて解決しやすいと感じます。
●お気に入りの機能/内蔵音源/エフェクトを一つだけ教えてください!
歪み系エフェクトのBitCrusherです。すべての音やトラックに味付け可能かつ、動作が軽いこともとても良いです。やたらめったら立ち上げたくなってしまう、中毒性があります。私自身がこのサウンドをこよなく愛しています。ぜひ皆さまの楽曲にも、隠し味にBitCrusherをひとつまみいかがでしょうか。
かごめP
【Profile】2009年にボカロPとして活動を開始。音声合成ソフトのキャラクターをプロデュースする集団“VOCALOMAKETS”に所属しており、結月ゆかり/紲星あかりの開発に参加している。
●使っているDAWは?購入理由も教えてください!
ABLETON Live(作編曲&ミックス用、使用年数:5~6年、初購入20年前)
最初に買ったのは、GUI(グラフィカル・ユーザ・インターフェース)のデザインが良いからだった記憶があります。 最近再度使い始めたのは、シンプルに使いやすいから。“自分に最も合ったDAWを探したい”と2~3日かけて体験版のあるDAWほぼすべてを試し、辿り着いたのがLiveでした。 “過去に使ったことがある”という先入観が邪魔をして、一番最後に試したのがLive。本当に最後の最後に試したので、理想郷に辿り着いた気分でした。
MAGIX Samplitude(マスタリング用、使用年数:10年)
当時の売りであった“音が良い”というのを信じて買いました(笑)。 また、ほかの市販DAWに比べて、事務的なGUIが逆に“仕事人”のようで心が引かれました。 使用開始当時の、明るくてちょっとダサいスキンを今でも愛用しています。
●そのDAWの好きなところは?
Liveは構造がシンプルなので操作に迷わないし、グループ機能が“神”のように便利なので、制作で試行錯誤をする上で非常に楽です。また安定性が高く、特に外部ハードウェアとの連携が良いので、アナログ機材を活用したミックス作業に役立っています。
Samplitudeについては、ことオーディオ周りの操作の柔軟性がとても高く、ほかのDAWと一線を画しています。また、音楽だけでなく映像寄りの編集機能も充実しているので、仕事でポッドキャストやオーディオ・ブックなどの“喋り”の編集をする際は、Samplitude一択です。
●お気に入りの機能/内蔵音源/エフェクトを一つだけ教えてください!
Liveの複数のトラックをグループ化する機能です。この機能は、まとめた瞬間にいわゆる“バス”として機能します。そのバスにエフェクトを挿すと、選択してグループ化したすべてのトラックにまとめてかかります。 これだけでLiveをメインのDAWにするには、十分過ぎる理由です。
また、SamplitudeのObject Editorでは、プロジェクト内のオーディオ(オブジェクト)のあらゆる部分を調整できます。 一つ一つのオーディオへ個別にエフェクトを挿すことができ、パンもボリューム・フェードもいじれ、さらに個別に別トラックへセンドまで送れるDAWをほかに見たことがありません。
香椎モイミ
【Profile】2018年にデビューした女性ボカロP。女性ならではの目線で切り取られた繊細な世界観に、ダークな雰囲気を纏った中毒性の高いメロディーを紡ぎ出す。ピアノやストリングスを軸とした楽曲のほかに、EDMやシティポップなど、枠に囚われない楽曲作りを得意とする。
●使っているDAWは?購入理由も教えてください!
PRESONUS Studio One(使用年数:5年半)
初めて購入したボイス・バンクがKAITOだったのですが、そのパッケージにStudio Oneが付属していたため、現在もそのまま使用しています。学生のころに少しだけStudio Oneの無償版で遊んだ経験もあったので、私にとっては昔から最もなじみ深いDAWです。
●そのDAWの好きなところは?
Studio One以外のDAWを使ったことがないのですが、特にストレスなく使えているところが良い点なのかなと思います。UIも気に入っていて、アピアランスで画面の色を変更することもできるので、気分転換になって良いです。正直基本的なことがすべて問題なくできるのであれば、どのDAWでも良いのではないかと思っています。
●お気に入りの機能/内蔵音源/エフェクトを一つだけ教えてください!
ほとんど内蔵のものは使わなくなりましたが、Pro EQ3だけは今でも使い続けています。まず、視認性がすごく良いです。ごちゃごちゃせずにシンプルなデザインになっているので、使っていてあまりイライラすることがありません。“ゲインのオートメーションだけを書きたいな〜”というときにも、これを挿してゲインのパラメーターをタッチで動かしたりしています。私のほとんどのトラックにはPro EQ3が挿さっていると思われます。
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