テキスト/動画収録:大和(Arika)
音楽ユニットArika(アリカ)が始動しました。声優として活動し実績を重ねる、夏吉ゆうこさん。ギタリスト・作曲家としてさまざまなプロダクションを行う、大和(やまと)さん。それぞれのバックグラウンドを持つ二人がアーティスト表現として音楽作品を作るユニットがArikaです。plug+では二人の音楽制作の現場をプロダクション・ノートとしてお届けします。(plug+編集部)
大和の使用プラグイン・シンセを紹介!
こんにちは。Arikaの大和です。
Arikaプロダクション・ノートという事で、我々の楽曲制作の過程をたっぷりとお見せします!
前回は、Arika 4曲目となる楽曲の、私の作曲過程を動画でお見せしました。
何を勘違いしたのか、前回で僕のターンは終了し、今回から夏吉さんにバトンタッチするものだと思っておりました。なので前回ですべて出し切ってしまい、もう書くことがない!(笑)
ということで今回は、前回の補足説明と、使用したプラグイン紹介をしたいと思います。
まずはメインのピアノ音源。「SPECTRASONICS – Keyscape」
ピアノ音源は他にも色々使用しているのですが、ピアノがメインとなるような楽曲だとこちらを使うことが多いです。非常にリッチで、それでいて使いやすい。素晴らしいピアノ音源です。
続いて「SPECTRASONICS – Omnisphere」
こちらは上記のKeyscapeと同じくSPECTRASONICSというメーカーのものです。
1から音を作り出すというよりは、《膨大なプリセットの中からサウンドを選んで使う》という感じの、即戦力系シンセという使い方をしています。もちろんプリセットを好きにいじることも出来ます。
続いて「XFER RECORDS– Serum」
こちらはDJやトラックメーカー御用達のド定番シンセ。
プリセットも豊富で更に色々なサイトで配布されているプリセットやウェーブテーブルなども使うことが出来ます。こちらはとにかく色々な設定をいじり倒して使用することが多いです。
最後に「KILOHEARTS – Phase Plant」
こちらは比較的新しく発売されたシンセで、ネクストSerumなどと言われているとか。
個人的には、Serumの方が太くてド派手な音を得意としていて、このPhase Plantの方は歌ものなどに馴染みやすい音を作りやすい気がしています。(買ったばかりなのでまだあんまりいじれていない)
シンセの《使いどころ》が重要
以上です。定番シンセばかりで恐縮ですが・・・
個人的に重要だと思っているのはシンセの「使いどころ」です。
僕の場合、シンセの使い分けとして考えていることがありまして、
「頭の中で割と明確にサウンド・フレーズのイメージがある場合」は、SerumやPhase Plantなどで脳内イメージを具現化する。
「何かシンセ入れたいけどノープランな場合」は、Omnisphereなどプリセットが豊富なシンセを漁って、イメージやアイデアを沸かせる。
というような感じで使っています。
今回の楽曲は、「楽曲のテーマを決めて、それに沿うようにアイデアを考えていく」という感じで作曲を進めていました。
ですが別の曲では、サビのメロディーだったりギターのリフだったり、そういう具体的なものが先に生まれて作曲を進めていくという場合もあります!
作曲には「脳内イメージを具現化する能力」と、「何もないところから無理やりアイデア沸かす能力」どちらも必要だと思います。
なので必要に応じて様々な機材の使いどころを考えると、よりスムーズに、より良い楽曲が出来るんじゃないかな~と、考えています。
参考になったら嬉しいです!
Arikaの近況報告
余談ですが、先日Arikaの3曲目のTD(トラック・ダウン)があり、無事完成したしました。
めちゃめちゃいい曲に仕上がったので、是非お楽しみに!
以上、Arikaの大和がお送りしました。
次回からは夏吉ゆうこさんがお届けします!乞うご期待。
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