plug+ by Rittor Music

自分らしく音楽を始める。

スタイル検索

ゼロから学ぶ

テキスト:西本勲 動画制作:plug+編集部
取材&撮影協力:島村楽器 千葉店

楽器屋さんがどんなお店なのか分かったら、早速足を運んでみましょう。……とその前に、どうせ行くなら楽しく有意義な時間にしたいと思いませんか。買いたい楽器の情報を知っておくに越したことはありませんし、そもそも自分はどんな楽器が欲しいのか、まだはっきりしていない人も多いでしょう。今回は楽器屋さんへ行く前の準備として、頭の中を整理しておくためのヒントをお伝えします。

マストではないけれど、事前に考えておくと良いことは?

どんな楽器が欲しいのか?を、できるだけ具体的にイメージする

まず最初に、自分が欲しい楽器がどんなものかを思い浮かべてみましょう。それが具体的であればあるほど、楽器屋さんで過ごす時間が意味のあるものになります。「友達とバンドを組むことになったけど、まだ担当楽器が決まっていない」という人は、仮でも構わないので、自分がどれかの楽器を演奏している様子を想像してみてください。

でも、もし何も思い浮かばなかったら……それはそれで大丈夫。お店に行っていろいろな楽器を見ているうちに、少しずつイメージが湧いてくるかもしれません。楽器屋さんはそういう場所でもあるのです。

総合楽器店の店内
楽器ごとのコーナー

見た目は? 音は? それを使って何をする?

これを読んでいる皆さんの中には、楽器のことを詳しく知らない方も多いでしょう。なので、イメージするのは些細なことで構いません。「赤いギターが欲しい」「見た目が可愛いベースを持ちたい」「木目がきれいな電子ピアノを部屋に置きたい」みたいな感じでOKです。

音のことはまだ分からないかもしれませんが、「迫力のある音が好き」「シャープなサウンドを出したい」など、漠然としたイメージで大丈夫。

そしてもう1つ重要なのが、買った楽器をどう使うのかということ。家で練習するだけなのか、誰かとバンドを組むのか、ライブをやってみたいのか、路上で演奏したいのか、演奏してみたい曲はあるのか……などなど。

詳しくは次回以降で説明しますが、購入する楽器の候補を絞り込むときに、これらの要素がかなり関係してきます。想像できる範囲で、楽器屋さんへ行く前に思いを巡らせてみましょう。

もちろん予算も大事

買い物をするとき、予算について考えることになります。ただし、この段階では楽器の値段の相場が分からない方もいると思いますので、「想定する予算の範囲」をイメージする程度で構いません。

そして、いろいろ調べたり、お店で店員さんに相談したりする中で、「これが欲しい!」と思えた楽器が予算をオーバーする可能性もあります。そのとき、予算内に収まる他の楽器を探すのか、少し無理しても欲しい楽器に手を出すかは自分次第。どちらを選ぶにしても、店頭ではなかなか冷静に判断しづらいので、お店へ行く前にシミュレーションしておくのが良いと思います。

好きなバンドやアーティストと同じ楽器が欲しい!

「憧れのミュージシャンが使っているから」「好きな楽曲で使われているから」といった理由も、楽器を買う大きな動機の1つです。プロと全く同じ楽器は高価なことが多いですが、スペックが似ていて入手しやすい価格のものもあります。

そして何より、こういう理由で選んだ楽器は既に「好き」という気持ちが入っているので、愛着も湧きやすいです。初心者のうちは、思うように演奏できなくて挫折しそうになりがち。そんなとき、愛着のある楽器は練習を続ける原動力になってくれることでしょう。

ネットなどで事前リサーチするのも有効

「◯◯◯(楽器名) 初心者向け」で検索すると、たくさんの情報が出てきます。製品の種類や値段の相場なども、これで大まかに知ることができます。楽器によっては、具体的な選び方を丁寧に説明したサイトもあります。中にはとても役に立つものもあれば、そうとは言えないものもありますが、初心者がそれを見分けるのは難しいので、あくまでも参考程度に見るのがちょうど良いかもしれません。

イメージが固まらない……それでも大丈夫!

では、ここまで説明したようなことを考えておかないと楽器屋さんに行ってはダメなのか……というと、もちろんそんなことはありません。前半にも書いたとおり、欲しい楽器を全くイメージできなくても良いのです。

本当に大切なのはたった1つ、「楽器を始めたい」という気持ちだけ。それがあれば、きっと自分に合った楽器に巡り会えますよ。

取材&撮影協力
島村楽器 千葉店 店舗紹介ページ

この記事をシェアする

  • LINE
  • twitter
  • facebook

「初心者の頼れる味方! はじめての楽器屋さん」記事一覧

注目記事

新着記事

注目記事