その⑦楽器を買ってからが本当のスタート！

楽器屋さんは、充実した音楽生活の心強いパートナー

消耗品や周辺アイテムも購入できる

楽器の演奏に必要なアイテムには、使っているうちに消耗するものがいろいろあります。ギター／ベースなら「弦」や「ピック」、ドラムなら「スティック」や「ヘッド」、サックスなら「リード」など。これらも楽器店で買うことができます。ただ、必要になったときすぐに買いに行けるとは限りませんので、できれば交換用のスペアを常に用意し、それを使い始めたら次のスペアを購入するのが良いと思います。

また、「ギターのエフェクターを買い足したい」「サックスのマウス・ピースで種類の違うものを試してみたい」など、はじめは無かった気持ちが湧いてきたときも、楽器店の出番です。楽器を買ったときに相談した店員さんがいるお店なら、よりスムーズに話が進むでしょう。

楽器についていろんな相談ができる

楽器や機材を買ったのはいいけれど、”自分の弾き方／使い方はこれで正しいのだろうか？” ”思ったような音が出ないのは、調整の仕方が間違っているのだろうか？”……など、いろいろ不安になることもあると思います。そんな時、ネットで調べるのも１つの方法ですが、自分の悩みに合った情報を探すのはなかなか大変なだけでなく、信頼できる情報なのか判断が付かない場合もあります。

そこで頼りになるのは、やはり楽器屋さんです。初めて楽器を買った時のやり取りを思い出してみてください。欲しい楽器に辿り着くのと同じで、今の悩みに対するベストな解決方法を見つけるために、心強い味方になってくれるのが楽器店なのです。

楽器のメンテナンスや修理も相談できる

楽器の調子が悪くなったり、機材が故障したかも……という場合も、楽器屋さんに相談してみましょう。その際、まずは一度電話やメールで今の状況を伝えることが大事です。意外と簡単に改善するかもしれません。それでも直らない場合は、症状によって店頭で調整／メンテナンスしてもらったり、お店が窓口になってメーカーに修理を依頼することになります。

「壊れたら買い換える」のも１つの選択肢ですが、メンテナンスや修理を経て大切に使い続けた楽器には愛着が生まれます。「直るかどうか」を判断するのも初心者には難しいので、まずは楽器店の助けを借りるのが一番安心です。

練習スタジオや音楽教室などを併設しているお店もある

大きな音で楽器の練習ができる場所は限られています。楽器店の中には、防音設備の整った練習スタジオを併設している店舗もありますので、WEBサイトなどでチェックしてみてください。個人練習向けの防音ブースがあったり、ギター・アンプやドラム、PAシステムが常設されたスタジオなら、バンドで練習することも可能です。

また、併設スタジオを利用して、音楽教室を開講している楽器店もあります。

動画や教則本で独習することはもちろん、講師から直接教えてもらうと、やはり上達の度合いも違います。ビギナー向けのコースは必ず用意されていますので、全くの初心者でも安心して受講できます。最近では、オンライン・レッスンに対応している楽器店も増えているようです。

いつか買い替えたくなったときも、楽器屋さんへ

大切に使ってきた楽器や機材も、いつかは買い替えたくなるときがくるものです。そこで活用したいのが、下取／買取サービスを行っている楽器店です。一般的なリサイクル・ショップなどより好条件で楽器を引き取ってもらえる場合が多く、売りたい楽器を買ったお店なら、さらに条件が良くなる場合もあります。

本連載でアドバイスをいただいている島村楽器では、下取／買取した楽器や機材を、専門スタッフがしっかりメンテナンスして、中古品として販売しています。次に買う楽器として、そうした中古品を候補にするのも良いでしょう。高価な機材を、手の届きやすい値段で買える可能性があるからです。

楽器屋さんと深く付き合うのは、良いことばかり

このように、初めての楽器を買った後も楽器屋さんと関わる機会はとても多いことが分かります。特に初心者にとって、お店と良い関係を築くことには、たくさんのメリットがあります。

何かのついでに立ち寄って店内を見て回るだけでも、新たな刺激を受けて、楽器や機材に向き合うモチベーションが上がります。ぜひ、あなた自身の馴染みの楽器店を作って、楽しく充実した音楽ライフを送ってください！

取材＆撮影協力
島村楽器 千葉店 店舗紹介ページ
島村楽器 錦糸町店 店舗紹介ページ