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テキスト:宮川麿 イラスト:mucha

DTMに関する初心者向けのお悩みをサウンド・コンポーザーとして活躍する宮川麿さんが、Q&A形式で答えていくコーナー。連載でさまざまなお悩みを解決していきます!第11回は作曲家志望のカワウソから「プロの作曲家/編曲家になるきっかけや方法は?」という質問です。

プロの作曲家/編曲家になるきっかけや方法

そもそもプロの音楽家って何を指す?

毎度おなじみ、カワウソです。いつかプロの音楽家になるために日々作曲やトラック・メイクを頑張っています! でもどうしたらプロになれるのか分かりません! プロの作曲家/編曲家になるきっかけや方法はありますか?

宮川麿(みやがわ・まろ)

作曲家の麿です! “プロになる”と言ってもプロ認定資格などがあるわけではないので、自分がプロと名乗れると思えばプロです(笑)!僕はありがたいことに、作曲/編曲/ミキシング/プロデュースを中心に、レコード会社から広告代理店、個人のインディーズの音楽まで幅広く関わって仕事をしております。

学生時代に楽器や作曲の練習をしておこう!

作曲/編曲で食べていくことができたら、プロって感じがしますね! 私も作曲家と編曲家になってみたい! そもそも麿先生が音楽を始めたきっかけは何だったのでしょうか?

宮川麿(みやがわ・まろ)

僕が音楽を始めたきっかけはもともと中学校の吹奏楽部へ入ったことと、15歳くらいのときにギターを始めたことです。基本は独学引きこもりニート状態でギターを弾いたり、DTMをやったりしていましたその後、音楽専門学校へギターを習いに2年通いましたが、同級生のレベルが高過ぎてギター演奏に挫折しました(笑)。それをきっかけに作曲をしっかりと勉強し始めたんです。

麿先生のバンド時代

麿先生の場合は、ギターを上手に弾けなかったことが、まさかの作曲を始めるきっかけになったんですね!

宮川麿(みやがわ・まろ)

そうだね。そして、20代のほどんどはバンド生活に費やしました。アルバイトをしながら毎週リハーサル・スタジオに通い、ライブをやって……かなり生活苦になりながらも20代終わりくらいに、お世話になっていたライブ・ハウスのブッキング・マネージャーから「アイドルのプロジェクトを立ち上げるから手伝ってほしい」と言われました。それがきっかけで、楽曲提供やレコーディングに携わるようになったんです。それからはいろんな方と知り合ってお仕事をもらったり、仲間が増えてその紹介から仕事につながったりと、最初のころは全然無かった仕事が少しずつ増えていきました。

ライブ・ハウスでのライブ活動が、作曲家の仕事を始めるきっかけになったのですね。ゼロから自分の力で仕事を勝ち取るなんて、すごいです!

宮川麿(みやがわ・まろ)

主にインディーズのアイドルやアーティストのお仕事がメインだったので、メジャー・アーティストの曲に採用されて華やかに作曲家デビュー!みたいな感じではなかったんですけどね(苦笑)。今もその延長で、ご縁がご縁を結んで仕事になった感じです。ズバリ、“音楽のお仕事がしたいなら人脈を増やせ”です! 

楽器を練習するとか、自分で作曲したデモ音源を作るだけじゃダメなんですね! それは当然やるとして、楽器練習と作曲をしながら、“作曲家になりたい”と言って回りながら人脈作り……大変だ。

宮川麿(みやがわ・まろ)

音楽業界というのはクローズドな世界なので、求人広告もほとんど無いんですね。だから、自分から体当たりしにいくか、紹介してもらうか、みたいな世界。なので、“大学の同期がレコード会社のディレクターになって仕事が来た”みたいな話もざらにあります。僕は人見知りなロンリーうさぎだったので、友達も知り合いも少なく、全然横のつながりもなかったので大変でした(笑)。

まとめ:音楽の仕事をしたいならば自分から売り込む!

宮川麿(みやかわ・まろ)

音楽関係の仕事に携わりたいならば、友達から知り合いを紹介してもらうでもいいですし、“曲を書かせてください!”ってレコード会社やアーティスト事務所に売り込んでみるのもいいと思います。昔ながらに自分のデモを送るのも一つのきっかけだと思いますし、近年はツイッターなどのSNSで自身の作品をアップしたり、他者とつながってアピールできる機会が増えたので、何よりアクションを起こすことが大事かなと思います。そうやって少しずつ輪が広がって仕事になっていくと思いますよ♪

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