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上達のヒント

テキスト:宮川麿 イラスト:mucha

DTMに関する初心者向けのお悩みをサウンド・コンポーザーとして活躍する宮川麿さんが、Q&A形式で答えていくコーナー。連載でさまざまなお悩みを解決していきます!第12回は「DTMが上達するようなトレーニングってありますか?」という質問です。

DTMが上達するトレーニングは何?

まずは毎日の生活に作曲習慣を!

麿先生、お久しぶりです! 相変わらず曲がなかなか完成しない、DTM歴1年のうさぎです。曲が完成してないのに、もう1年が終わった件について反省しに来ました。DTM上達するようなトレーニングってありますか?

宮川麿(みやがわ・まろ)

ここは懺悔室じゃないから、そのお悩み解決しよう! 毎度おなじみ、作曲家の麿です。とは言え、“トレーニングしなさい!”と言われると引いてしまう方も多いでしょう! 僕も毎日の腹筋や腕立て伏せなどの筋力トレーニングはよく挫折しています(笑)。そんな自分は昔からいろんなことが長続きしないのですが、不思議と音楽だけは飽きずに続けてこられました

“好きこそ物の上手なれ”という言葉は知ってるけど、大好きな音楽だって毎日続けようと思うとだんだん辛くなってくるんだよう〜(泣)

宮川麿(みやがわ・まろ)

それは、少し気負い過ぎかもよ? とにかく、音楽やDTMに触れるということが一番の成長につながると思った方が良いと思う

“シンセをいじるのが楽しい”とか、“編曲をしていくのが楽しい”とか、“ミキシングを続けていたら12時間経っちゃった”、みたいなところで自身の好みって表れると思うんです。音楽は楽しんでナンボなので、自分が没頭できる部分を伸ばしていくのが一番!

う〜ん……何かピンと来ないかも(泣)。音楽は大好きだし、楽器を弾くのも作曲するのも楽しいけど、機材には詳しくないし、トラック・メイクをしてる内に普通に友達と新大久保行って映えるスイーツ食べたくなっちゃうんだよね。

宮川麿(みやがわ・まろ)

それは、食べたくなっちゃうよね。

作曲が楽しいなら毎日1つメロディ作るとかから始めてみようか。編曲が楽しいならいつもと違うジャンルのアレンジに調整してみるなど、長続きするコトほど実力が付き仕事にも直結していくなと思いますよ♪

作曲習慣とコピー練習でDTM上達!

ミックス勉強中のカワウソです! いや、そんな楽しい考えで作曲家として、音楽を仕事にしていけるとは思えません!(意識高い系)。 もっとガチなアドバイスが欲しいです。

宮川麿(みやがわ・まろ)

おっと、今回は二部交代制なんだ。欲しがるね!  ストイックなタイプの方には、コピーする(インプット)、作る(アウトプット)を繰り返す、反復練習をおすすめします

例えば作曲能力を上げたいなら、1日1曲コピーとか(メロディとコードだけでもOK)、1日8小節分メロディを必ず作るとかですね。毎日新しいコード進行でメロを作るのもいいと思います。これを1年続けたら相当なメロディ力が付くと思います。

本当に作曲家になりたいなら、そういう日々の努力と上達が絶対に必要なんですね。カワウソ、イントロや間奏のアレンジとかでセンスが発揮できるようになりたいんだけどどうしたらいいだろう。

宮川麿(みやがわ・まろ)

イントロを作るのが苦手なのかな? だったら、1日1個イントロをコピーする。それをマネして似たようなイントロを作ってみるとか。これを1年続けたら“イントロ・キラー”になれそうですね(笑)。おまけに編曲の勉強もできて一石二鳥。耳も良くなってミキシング力アップ。良いコトだらけです。

まとめ:DTM上達のコツはコピー練習をすること!

宮川麿(みやかわ・まろ)

コピーは耳を鍛えることにもつながりますし、副次的な恩恵もいっぱいあります。作曲や編曲やミキシングは常に新しい発見だらけですし、DAWソフト上でどんなところを触っていっても無駄にならず自分のモノになっていきます。「意味ないのでは?」と心配せずに耳で聴いて手を動かしましょう! 

自分の苦手なものと向き合って毎日繰り返し作ったり練習したりすことによって、得意なものにも変わっていきます。細かい積み重ねが、結果的にクオリティの高い作品に直結すると思いますので、一緒に頑張りましょう♪

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