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※メイン画像引用元:YouTubeサムネイル(リンクは文中)

ネット発の歌い手というだけでなく自らボーカル・ミックス、エフェクト・プロセッシングも行う美的センスとこだわりの持ち主、超学生(読み:ちょうがくせい)。そんな彼ならではの視点で“ネット発アーティスト”を紹介し、そのサウンド的に魅力的な部分を綴ってもらう。彼の脳内で日常的に行われている音楽的研究を通して、歌と音楽制作の楽しみを新発見できる連載! 今月はKanaria「レクイエム」です。

ネット発アーティスト・サウンド解剖開始

余談:超学生連載、最終回!

10回に渡りお送りしてきた本連載『超学生のネット発アーティスト・サウンド解剖。』ですが、今回で最終回となります。長らくご愛読いただいた皆さん、ありがとうございました。

元々は、超学生の持つ音楽的視点や知識を、“インターネット音楽”に絞ってお話しするという企画をいただき始まった本連載でした。しかし、毎月テーマとなる曲ごとにさまざまな要素にフォーカスを当ててお話していくうちに、自分自身でも今まで意識していなかった部分にまで気が付くことがあり、僕自身が学びの多い連載でした。

今後も音や機材についてお話できる機会があれば、ぜひよろしくお願いします。最終回と言えば、最近はTVアニメの最終回シーズンなので、毎週追っている人生の希望たちが次々と最終話を迎えていきます。助けてください。

今月の選曲 Kanaria「レクイエム」

「レクイエム」の選定理由は2点あり、1つ目はKanariaさんの楽曲において“初の人間の声によるデュエットソング”である、という点です。Kanariaさんと言えば主にGUMIを用いた多数のボーカロイドソングを手掛けている方ですが、2022年リリースのアニメタイアップソング「大脳的なランデブー」で初めて本人の歌唱が披露されました。今回取り上げるのは、Kanariaさん自身の歌唱とホロライブ所属のVtuber、星街すいせいさんとのデュエットソングです。

もう1つの理由は、僕自身がこの楽曲をカバーした経験があり、その際にリファレンスとしてサウンドを分析/解釈した感覚を共有できればと思ったからです。

今回お話しする内容を3つのポイントにまとめると、
・物語を引き立てる2人のボーカルの処理
・アナログ感のあるエフェクト処理で没入感が深まる
裏方リズムパート×丁寧なローエンドの処理
です。

続きは、次のページ

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