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※メイン画像引用元:YouTubeサムネイル(リンクは文中)

ネット発の歌い手というだけでなく自らボーカル・ミックス、エフェクト・プロセッシングも行う美的センスとこだわりの持ち主、超学生(読み:ちょうがくせい)。そんな彼ならではの視点で“ネット発アーティスト”を紹介し、そのサウンド的に魅力的な部分を綴ってもらう。彼の脳内で日常的に行われている音楽的研究を通して、歌と音楽制作の楽しみを新発見できる連載! 今月はいよわ「一千光年」です。

ネット発アーティスト・サウンド解剖開始

余談:朝7時半から「朝学生」配信スタート

最近、生活リズムを整えることを目的に朝の配信を始めてみました。毎朝7時半からなのですが、僕は昔からなぜか寝起きが信じられないほど鼻声のため、少なくとも6時に起きている必要があります。ここ数年は寝起きする時間を決めずに生きており、午前4時に寝たり、一周回ってお昼の12時に寝たりするランダムな生活リズムでした。

そのため、初めの2日間くらいは“朝起きる”ことよりも“ちゃんと寝る”のがかなり難しかったのですが、今は大体夜の10時半くらいに寝て、朝の5時くらいに起きる生活になりました。

朝の配信は喋るだけなのですが、歌に使っていない機材をここぞとばかりに通しており、プリアンプはBAE 1073MP、コンプレッサーはSHINYA’S STUDIO 1U76(100V版)を使用しています。

上からコンプレッサーSHINYA’S STUDIO 1U76(100V版)、その下にプリアンプBAE 1073MP

今月の選曲 いよわ「一千光年 feat. 初音ミク、v_flower、歌愛ユキ、GUMI、可不、星界、足立レイ、裏命、花隈千冬、VY1、SOLARIA」

先日開催されたボーカロイドの祭典「The VOCALOID Collection〜2023 spring〜」(ボカコレ春)にて投稿された楽曲の一つです。選曲した理由は、歌詞へ込められた思いやボーカロイド文化の美しい踏襲という要素はもちろん、11人もの合成音声をまとめ上げる処理や楽器の活かし方に感銘を受けたためです。

今までの連載では比較的最新の音作りについて言及することが多かったのですが、この「一千光年」は従来のボーカロイドの要素を取り入れつつ現代の音楽トレンドも融合させた楽曲なので、また新しい発見が多くあると思い、今回取り上げようと思いました。

今回お話しする内容を3つのポイントにまとめると、
・バランスの良いミキシング
・効果的な声のレイヤリング
・個性際立つアレンジ

です。

続きは、次のページ

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